台湾で感染者増、新型コロナ第4波に突入

フライメディア    2023年5月26日(金) 13時30分

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台湾の新型コロナ政策を担っていた中央疫情指揮中心が5月1日に1197日の任務を終えて解散した矢先、また陽性者が増え始めている。

台湾の新型コロナ政策を担っていた中央疫情指揮中心が5月1日に1197日の任務を終えて解散した矢先、また陽性者が増え始めている。5月17日から23日までの陽性者数が一日平均204例増えている。これはあくまで病院で陽性が判明した感染者の数で、無症状の感染者や自宅で療養している人はさらに多くいるとみられている。

政府は第4波突入を発表しており、6月下旬にピークに達するとみている。マスクの着用義務が撤廃されていたが、5月31日から医療機関でマスク着用が再び義務づけられることとなった。入院患者の数が2倍を超えた病院もあり、医療機関や老人ホーム、ケアセンターなど感染リスクの高い人や年配者のいる施設で着用が義務づけられ、医療関係者は全ての人に「外出時はなるべくマスクをするように」と再び呼びかけている。また、先週から196例のオミクロン株亜種が検出されており、アフターコロナに突入し日常生活を楽しんでいた人々にとって残念なニュースとなっている。

台湾のYahoo!「Yahoo奇摩」が5月19日から23日に実施したアンケートによると、「身近な人が感染したか?」という質問に46.9%が「感染した」と答え、マスクに関しては55.4%が「毎日している」、15%が「頻繁にしている」と答えている。(約11万人が回答)

とはいえ、3年前に始まった従来型のウイルスと比べると毒性がはるかに落ちているといわれており、感染リスクの低い市民は通常通りの生活をしているようだ。現在最も心配されているのは医療への影響だ。発熱患者が殺到することで、その他の病気を抱える患者の診察が遅れてしまうのではないかとの懸念が出ている。

また、幼児の間でヒトメタニューモウイルス(hMPV)というせきや鼻水などの呼吸器症状を引き起こす感染症が流行しており、小児科に通う子どもが増えている。子どもにせきや高熱などの症状が出て、インフルエンザや新型コロナを疑い病院に連れていったが、実際にはhMPVウイルスが原因だったというケースもあった。

新型コロナの影響を多大に受けてきたこの3年、私たちの日常にはあらゆるウイルスが蔓延していることを散々知らされてきたが、結局は自分の体力と免疫力を高めるしか予防策はないように思える。完全にマスクとおさらばできる日はまだ先のようだ。(提供/フライメディア)

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