酒を飲んだ5人が車を手で押して帰る、「飲酒運転」になるのか?―中国メディア

Record China    2023年5月23日(火) 0時0分

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飲酒後に車を手で押して帰宅した男性らの動画が話題になったことについて、専門家が見解を示した。

飲酒後に車を手で押して帰宅した男性らの動画が話題になったことについて、専門家が見解を示した。中国メディアの極目新聞が22日付で伝えた。

記事によると、今月18日、河南省周口市で酒を飲んだ男性5人が乗用車を手で押して帰宅する様子を撮影した動画が話題になった。動画では、男性1人が運転席のドアを開けてハンドルを操作しながら歩き、残りの4人が後ろから押している様子が分かる。男性らは、目的地までの距離が1キロメートルにも満たず、運転代行業者を呼ぶのはもったいないと思ったため、自分たちで押して帰ることにしたという。


記事は、「このようなケースは飲酒運転に該当するのだろうか」と疑問を提起し、北京高界鵬凱法律事務所主任の張仲凱(ジャン・ジョンカイ)弁護士の見解を紹介した。

張氏は、飲酒運転かどうかを判断する場合は一般的に「行為者が飲酒状態にあること」「車両が走行状態にあること」「交通安全に危険があること」の3点を考える必要があるとし、「一般的に自動車の運転とは、行為者がハンドルやアクセル、ブレーキなどを操作して車両を動かすことであり、外的な力で車両を動かす行為ではない」と説明。今回のケースでは車両が走行状態にあるとは言えず、飲酒運転とは認められないとの見方を示した。

一方で、「『道路交通安全法』第31条では、いかなる組織および個人も許可を得ずに道路を占用して非交通活動に従事してはならないと規定されている」とし、動画内の行為が「道路を占用しての非交通活動」と判断される可能性もあると指摘。「道路でのこうした行為は潜在的な危険があり、他人の自動車の走行に影響を与えたりする可能性があるため、処罰の対象となる場合もある」と解説した。

同氏はまた、「飲酒後に二輪車または三輪車を運転することや、団地の敷地内で運転することも、飲酒運転に該当する」として注意を呼び掛けた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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