10~20代の3人に1人「韓国人であることが嫌だ」、背景に「競争社会」のストレス―主要紙

Record Korea    2023年5月19日(金) 10時0分

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韓国紙の調査で「韓国人であることが嫌だ」と答えた割合が10~20代で10人に3人だったことが明らかになった。背景にあるのは「競争社会」のストレスだ。

韓国で生まれて育ったにもかかわらず、「韓国人であることを誇りに思う」人は55%にすぎなかった―。主要紙の世論調査でこんな結果が明らかになった。こうした傾向は若い世代に顕著。特に10~20代は「韓国人であることが嫌だ」と答えた割合が10人に3人だった。背景にあるのは「競争社会」のストレスだ。

調査は東亜日報とアンケート調査プラットフォームのティリアン・プロが全国の1800人を対象に行った。

調査結果によると、「韓国人であることを誇りに思う」と答えた人は55%。「あまり誇りに思わない」という回答が22%、残りの23%は「韓国人であることが嫌だ」と回答した。特に10~20代は「韓国人であることが嫌だ」と答えた割合が10人に3人(28.8~29.4%)だった。

この結果について、同紙は「韓国の現代史は類例のない成功の歴史だ。戦後約140の独立国家の中で産業化と民主化に成功した国は韓国が唯一だ。開発途上国としては初めて先進国の仲間入りを果たし、韓国文化と韓国的な生活に対する世界の人々の関心も高まっている。しかし、奇跡のような達成にもかかわらず、韓国人として誇りを感じる人は半数ほどしかいないという調査結果が出た」と嘆息した。

誇りを持てない人が少なくない要因としては「社会が発展し、個人主義の傾向が強くなると、国威宣揚が国家に対する誇りにつながらないのは普遍的なことだ。若い世代ほど現実に対する不満が多いのも事実だ。今回の調査結果を見ると、韓国的な特殊性も目立つ」と指摘。「『韓国に最も似合うイメージ』を尋ねたところ、『競争的』『疲れる』という回答が多かった。『圧縮成長』の過程で過熱した競争と成功への強迫観念が社会不満として表現されたのだ。韓国人特有の向上心が高速成長を可能にした一方、疲労感を高めたとみられる」と分析した。

さらに「競争が激しくなればなるほど、成功した人よりも失敗した人が多くなるものだ」と言及。「自分の人生が苦しいのに、国家の成功に誇りを持つ余裕があるだろうか。いくら努力しても社会経済的背景の限界を越えられないと感じれば、相対的な剥奪感はさらに大きくなる。韓国人の幸福度が世界最下位レベルであるのも、このような社会雰囲気と無関係ではないだろう」と述べた。

その上で東亜日報は「国家の成功に自分の役割があるという人が増えれば幸福度が上がり、集団の能力も強まる。公正な競争を保証し、失敗しても再チャレンジの機会と最低限の人間らしい生活が保証されるという信念を与えてこそ、共同体に対する信頼と責任感が生まれるだろう」と強調。「これらすべては対立を調整し、合意を引き出す政治が機能してこそ可能なことだ。『K』が付く最も恥ずかしい言葉として『K政治』が圧倒的1位(52.7%)に選ばれたという調査結果を重く受け止めなければならない」と訴えた。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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