樹齢100年の松を冠した中国版“ピサの斜塔”、修繕工事で“矯正”へ―甘粛省平涼市

Record China    2007年6月25日(月) 23時35分

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2007年6月25日、中国版“ピサの斜塔”と呼ばれている凌空塔。たいへん珍しいことに塔頂には樹齢100年の松の木が2本生えている。しかし、塔が傾き始めたことには倒壊の危険が伴うため、このほど、修繕工事が行なわれることが決定した。

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2007年6月25日、甘粛省クウドウ山は、国家重点風景名勝区の一つである。1585年、この山に凌空塔と呼ばれる高さ約30m、レンガ造りの7階建ての塔が建てられた。塔の上には樹齢100年の松の木が2本あり、この珍しいたたずまいは「古塔托松」(松を頂く古い塔)と呼ばれて観光の名所とされてきた。また、この塔は長い歴史の中で少しずつ北に傾き始め、人々から中国の“ピサの斜塔”と呼ばれるようになった。

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しかし、この塔は風化が進んで破損もひどく、亀裂も多くあり、自然災害が発生すれば倒壊する危険がある。また、塔頂にある松の木2本の根が下に向かって伸びてきているため、根の力よって塔が引き裂かれてしまう可能性もある。

このため、塔を保護する目的で“矯正”プランが立てられた。このプランの目的は、長い歴史を損なわずに塔を元の姿に戻すことである。主な作業には、塔の基部周囲にコンクリートを打ち、雨水が塔内部に滲みこむのを防ぐこと、塔のひびや破損箇所を修繕することなどが含まれる。修繕作業には現代技術だけでなく、塔の建立時に使われた材料を用いるなど、古い姿をできるだけ残すように注意が払われる。この修繕作業は、今年7月20日ごろに完成する予定である。(翻訳・編集/BA)

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