中国、4億人が英語学習も、熟練度はアジア下位=「受験英語の弊害」「学んでも使えない」―中国ネット

Record China    2014年7月18日(金) 7時36分

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16日、北京晩報は、中国の英語学習者は総人口の3分の1にあたる4億人を超えているにもかかわらず、その学習効果は驚くべきものだと伝えた。母国語が英語でない国を対象とした「英語熟練度」調査で、中国はアジアでワースト2位だった。資料写真。

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2014年7月16日、北京晩報は、中国の英語学習者は総人口の3分の1にあたる4億人を超えているにもかかわらず、その学習効果は「眼鏡が落ちるほど」驚くべきものだと伝えた。

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母国語が英語でない国の英語能力を調査した「英語熟練度指標報告」によると、中国は44カ国中29位で、アジア諸国の中ではタイを上回ったものの、ワースト2位だった。同報告では、中国で英語学習に費やされる金額は年間300億元(約4880億円)に上るとも指摘している。

英語教育の専門家は「中国では学校教育でも職場でも英語を過度に重視する傾向がある」とした上で、「多くの人が英語学習に苦しめられているが、だからといって、学習を止めることはできないでいる」と指摘する。

英語スクールなどの広告には、米国の有名大学の名前を使った目を引くコピーが踊っている。親たちも「他の子にスタートダッシュで負けてはいけない」と子どもを通わせる。ある親は「子ども自身でさえ焦りを感じているのに、通わせないわけにはいかないだろう」と話す。

このニュースに、中国のネットではさまざまなコメントが書き込まれている。以下は反響が大きいコメントの一部。

「4億人が英語を学んでいるという状況が異常だ。中国では何級に合格しなければ卒業証書も学位ももらえない、仕事も見つからないという強迫観念に駆られている。英語を母国語としないほかの国も、同じような状況なのだろうか?」

「中国の英語教育は、小さなたらいの中で泳ぎを習うようなものだ。標準的な泳ぎ方を熱心に習うが、海に出たらすぐに溺れてしまう」

「十数年学んだ英語は、すべて教師に返して(忘れて)しまった。受験のためだけの勉強とは、実にもったいないことをしたよ」

「英語をマスターしたところで、中国では使う機会がないだろ」

「勘違いするな。英語が話せないから、使う機会がないだけだ」(翻訳・編集/NY)

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