世界で最も複雑な部品2500万点、中国の国産大型クルーズ船が引き渡しへ

人民網日本語版    2023年4月16日(日) 8時30分

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中国船舶集団有限公司とフランスの海運・コンテナ輸送会社のCMA-CGMはこのほど、北京で協力合意に調印した。

中国船舶集団有限公司(CSSC)とフランスの海運・コンテナ輸送会社のCMA-CGMはこのほど、北京で協力合意に調印した。合意の内容には、2つの型式の大型コンテナ船計16隻の建造が含まれ、金額は210億元以上に達し、中国造船業のコンテナ船をめぐる1回の調印での金額として過去最高を記録し、勢いのある中国の造船業にさらにエネルギーを付与することになった。実際、今年1-2月には中国の新造船受注量の世界市場シェアが62.8%に達している。市場シェアが拡大し続けると同時に、製品構造の最適化を通じて、高水準の技術を多く含む船舶が中国の造船業の質の高い発展の新たな注目点になった。

現在、長江の河口では、中国初の大型クルーズ船が引き渡し前の調整テストの段階に入っている。大型クルーズ船は設計・建造の難度が非常に高いことから、大型LNG(液化天然ガス)運搬船や空母とともに造船工業の「王冠の最も輝きを放つ宝石」などと称えられ、これまで中国人が手にしていない最後の宝石となっていた。現在、この大型船は引き渡し前の調整テストの最後のプロセスを踏んでいるところだ。

大型クルーズ船はよく海上を移動する都市に例えられる。大海原を航海するには、風や波の試練を乗り越えなければならず、水供給、電力供給、汚物処理といった基本的な問題も自力で解決しなければならない。限られた空間でこのような機能を実現するのがどれほど難しいか、考えればよくわかる。またクルーズ船は一国の設備建造能力と総合的科学技術水準を直接的に示すものでもある。 目下、世界で最も複雑な構造を持つ単体の電気機械製品としてのこのクルーズ船は、全長323.6メートル、高さは70メートルで24階建てのビルに相当し、最大で約6500人を収容できる。このクルーズ船は、部品数が2500万点にも達し、大型旅客機C919の5倍、高速列車「復興号」の13倍に相当する。使用されるワイヤーケーブルは4300キロメートル以上あり、上海からラサまでの距離にほぼ相当する。

現時点で、大型クルーズ船は中国の造船工業がただ一つ完成させていないハイテク・高付加価値の船舶製品だ。国際標準に完全に適合した大型クルーズ船を建造できるということは、中国の造船技術の新たな飛躍を意味する。中国はこれからドイツ、フランス、イタリア、フィンランドに続いて、世界で5番目に大型クルーズ船の建造能力を有する国になる。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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