中国人科学者、がん治療に役立つ新材料を開発、理論的には手術せずに完治も―中国紙

Record China    2014年7月15日(火) 14時2分

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14日、中国科技大学の曽傑教授が率いる研究チームは、金と銅を結びつけることで、光熱変換効率と触媒性能の高い、星形の新型ナノ材料「金銅合金ナノ材料」を開発した。

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2014年7月14日、中国科技大学の曽傑(ズン・ジエ)教授が率いる研究チームは、金と銅を結びつけることで、光熱変換効率と触媒性能の高い、星形の新型ナノ材料「金銅合金ナノ材料」を開発した。この「ナノスター」と呼ばれる新型材料は、マウス乳がんを効果的に治療することが可能で、がん治療の新たな手段になる可能性がある。関連成果はこのほど、ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に掲載された。人民日報が伝えた。

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この金銅合金ナノ結晶は、近赤外領域で高い光吸収性、光熱変換能力を持つ。研究チームはこの特性を利用し、マウス乳がんを患ったマウスに30マイクログラムの金銅合金ナノ材料を注射し、腫瘍に近赤外線レーザーを10分間照射した。ナノ結晶は近赤外線を吸収し熱を生むため、局部の高温を引き起こし、がん細胞を死滅させることができる。実験でマウスに毎日10分間照射したところ、4日で体内の腫瘍が死滅した。

曽教授は、「ヒトを含む圧倒的多数の哺乳類の正常な体温は37−42度の間で保たれており、高温状態が一定時間続けば、がん細胞は消滅する。理論的には、この方法をヒトの腫瘍の治療に用いることができる。同治療法は手術を必要とせず、組織を損ねず副作用が小さいことから、理想的な治療法と言える」と指摘した。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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