Record China 2023年3月8日(水) 18時0分
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7日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、動力用電池世界最大手の中国企業、CATL董事長の報告を聞いた習近平国家主席が「喜びと憂慮が相半ば」といった反応を示したと報じた。
2023年3月7日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、動力用電池世界最大手の中国企業、寧徳時代(CATL)董事長の報告を聞いた習近平(シー・ジンピン)国家主席が「喜びと憂慮が相半ば」といった反応を示したと報じた。
記事は、習主席が6日に全国政治協商会議の関連会議に出席した際、CATLの曽毓群(ロビン・ゼン)董事長が新エネルギー車動力電池の研究開発状況を報告し、同社が世界の動力用電池市場で37%のシェアを獲得し6年連続世界一となったことに言及したと紹介。これに対して習主席が「喜びと憂慮が相半ば」といった反応を示し「喜ばしいのは、われわれがこの業界で世界のトップを走っていること。憂慮すべきはみんな一斉に飛びつき、一斉にいなくなる現象が起こりかねないこと。国際競争に参加する上で、統一的な計画が必要だ。市場はどれほどなのか、リスクはどこにあるのか。単独で深入りすれば最後には相手に捕まってしまう。非常に激しい上に情勢が目まぐるしく変化する国際競争でわれわれにゼロサムゲームを仕掛けてくる相手と対峙(たいじ)する上で、やはり退路は残しておくべきだ」と語ったことを伝えた。
また、曽董事長が戦略的鉱産資源の対外依存問題について、産業チェーンの川上から鉱産資源の保障を強化すべきと提案したことに習主席が賛同するとともに「産業を慎重かつ穏やかに発展させなければならない。われわれも慎重かつ穏健的な産業政策を制定する必要がある。競争相手はまさに産業チェーン上流からわれわれの首根っこを抑えようとしている。海外の鉱産資源の発展には正確な予測が不可欠だ。チャンスをつかむと同時に、統一的な発展と安全確保も必要だ」と述べたことを紹介している。
記事は、同社が勢力拡大に積極的に乗り出しており、国内のライバル企業を蹴落とすために中国国内の自動車メーカーに電池の割り引きオファーを出したほか、2月には米フォードとの間で35億米ドル(約4600億円)を投じてミシガン州に電池工場を建設し、生産技術やサポートを提供する合意文書を締結したと紹介。また、1月にはドイツ・チューリンゲン州イルム郡アルンシュタットにある同社初の海外工場が正式稼働し、ハンガリーでもさらに大きな規模の工場が建設中であると伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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