暑い日が続いたと思えば突然寒くなったりと、今週の台湾は気温差が非常に激しかった。風邪を引く人も増え、「今年の気温差は例年以上」との声も聞かれる。台湾旅行が解禁となってはや4カ月、円安による影響や航空券の高騰で海外旅行を控えている人も多いが、徐々に回復傾向にあるようだ。

今回は日本人観光客に大人気の台湾料理の老舗「欣葉（シンイエ）」にスポットを当ててみよう。

おいしい本格台湾料理が味わえる店として、地元の人のみならず、世界各地からの観光客の支持を得ている名店中の名店。筆者もかなりお世話になっており、「台湾のおいしい店」を聞かれるとまず提案するのがこの店だ。

一番の理由は「安定したおいしさと安心感」。ここだけの話だが、台湾では人気が出てガイドブックなどに掲載されるようになると味が落ちたり、店員の接客態度が悪くなったりする店が多くある中、欣葉はいつ行ってもおいしい料理が味わえるので、筆者も日本からの来客がある際はこちらに案内することが多い。

日本人が好むお酒が多いのもポイントで、台湾にいながらわが家にいるようなリラックス感で料理が楽しめる。日本酒をはじめ、ワインやウイスキーなど、高価格で質の良いものもそろうので、重要な会議の後の接待に使う日本人駐在員も多いとのこと。ワインは1瓶1000～2600台湾ドル（約4500～1万2000円）で、日本酒も台湾料理店にしては幅広い品ぞろえだ。

今回は特別にスタッフが選んだお勧め料理を紹介しようと思う。

あっさりとした風味の角煮。程よく脂がのった豚肉は非常に柔らかく、味が染み込んでいて口に入れるととろけるような食感だ。

外はサクサク、中はふんわりの台湾式卵焼き。干し大根がたっぷり入っており、独特の食感を楽しめる。日本人観光客からも人気だ。

創業以来のメニューで、常連客にも大人気。牛タンのような独特の食感が楽しめる豚レバーで。お酒のお供にもぴったりの逸品。

厨房で1匹ずつ殻をむいた新鮮なエビをサクっとした衣で揚げた鳳梨蝦球もお勧め！

今回スタッフのお勧めには入らなかったのだが、筆者が個人的にお勧めしたいのがこちら。

一度食べるとやみつきになる人が多いモチモチ食感の杏仁豆腐は締めのデザートに最適。この杏仁豆腐が食べたくて台湾旅行のたびに欣葉に足を運ぶという人もいるほどの隠れた逸品だ。

マスク規制も大幅緩和され、徐々に行きやすさが増している台湾。ぜひ次の旅行の際に参考にしていただきたい。（提供/フライメディア）