2014年7月10日、新京報によると、中国の習近平（シー・ジンピン）国家主席は9日、第6回米中戦略・経済対話と第5回米中人的・文化交流ハイレベル協議の合同開幕式に出席し、「米中の新型の大国関係の構築に努力する」と題した演説を行った。習主席はこの中で「新型の大国関係」に9回言及し、中国の対米政策を改めて明らかにした。

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清華大学中米関係研究センターの孫哲（スン・ジャー）センター長は、「現在、米中関係は敏感な時期にある。習主席は演説で、米中の新型の大国関係を改めて揺るぎなく構築するとの中国の約束を体現すると同時に、米側のいくつかの懸念の解消を意図した」と説明。

「過去1年間に中国は『親、誠、恵、容』の外交理念、および『シルクロード経済ベルト』と『21世紀の海のシルクロード』を打ち出した。これに米国の一部は困惑し、米国の『アジア太平洋リバランス』戦略を念頭に中国が自らの戦略を策定したと考えた。今回の演説で、中国は『米中の新型の大国関係』という基調を重ねて表明し、誠意を示した」と指摘した。

過去1年間、米中間には尖閣諸島問題、南シナ海問題、防空識別圏などいくつかの困難が生じた。演説で習主席は「米中両国が互いの戦略的意図をどう判断するかは、互いにどのような政策を取り、どのような関係を発展させるかに直接影響する。この根本的問題で間違いを犯してはならない。さもなくばひとつを間違えて全てを間違えることになる」と表明した。孫氏は、この発言には相手国の政策を理解するよう双方に注意を促す意図があると指摘した。（提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤）