入場無料キャンペーンで観光客が押し寄せた中国山東省の動物園をめぐり、台湾メディアの聯合新聞網は「どっちが見られる側なのか分からない」との声がネットユーザーから上がったことを21日付記事で紹介した。

記事によると、大人、子どもを問わず全観光客を入場無料にするキャンペーンを行っているのは飼育数3000頭の済南野生動物世界。訪れる人の数は毎日延べ1万人を超えていて、特に週末はより巨大な人の波となった。

ネット上では密集状態になっている観光客の動画が注目を集め、「人が動物を見ているのか動物が人を見ているのか分からない」「これは『動物園』ではなく『人類園』でしょ」などの声が上がったという。

記事はまた、一部ネットユーザーから「人の流れをしっかりコントロールしていない」と園に対する批判が寄せられ、「こんな黒山の人だかり。臆病な動物には苦痛だ」「閉じ込められたあなたを外から大勢の人がぎゅうぎゅうになって見ている。あなたはうれしい？」「誰かが転んだら雑踏事故が起こるのではないか」との声が聞かれたことも伝えている。（翻訳・編集/野谷）