香港ジョニー・トー監督がベルリン映画祭で香港・自由について発言、大陸ではアカウント封殺

anomado    2023年2月19日(日) 19時30分

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香港の杜[王其]峯(ジョニー・トー)監督(写真)は16日、ベルリン国際映画祭の記者会見で映画と権力や自由についての考えを披露した。その後、中国では杜監督の「語録」を伝えるSNSが閲覧不能になった。

第73回ベルリン国際映画祭で審査員を務める香港の杜●峯(ジョニー・トー)監督(●は王へんに「其」)は16日、同地で臨んだ記者会見で、映画と権力や自由についての考えを披露した。発言の中には「香港」の語もあった。その後、多くの中国大陸部住人が利用するミニブログ投稿サイトの微博(ウェイボー)で、杜監督の「語録」を紹介するアカウントが閲覧不能になった。杜監督が手掛けた作品は今後、中国大陸部では公開に不能になる可能性があると指摘する報道もある。

杜監督は記者からの質問に答えて「映画は永遠に前衛だと思う」「全体主義が出現して人々が自由を失った時、映画館はいつも、真っ先に影響を受ける。多くの地域でそうだった。(独裁者は)必ず、文化を停止させる」などと述べた。

杜監督は発言の途中で、「香港は」と言いかけてから、微笑みを浮かべて、「いや、申し訳ない。(香港だけではなく)世界において自由を勝ち取ろうとする国と人々は、映画を支持するべきだと思う。映画はあなたのために声を上げるからだ」と述べた。

中国大陸ではその後、多くの人が利用するミニブログ掲載サイトの微博で、杜監督の「語録」を紹介するアカウントが閲覧不能になった。「このアカウントは関連規定に違反しているとの通報があったため、現在は閲覧できません」と表示されたという。

中国大陸では、杜監督が第73回ベルリン国際映画祭に際して不正な発言をしたとして、今後は杜監督の9作品が(中国大陸では)上映されない可能性があると論じる記事も発表された。同記事は杜監督について「大監督として自分の影響力を知るべきだ。しかも、自らの多くの映画は未公開だ。それらの作品は多くの人が心血を注いだものだ」などと主張した。(翻訳・編集/如月隼人


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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