中国の若者が子供を生もうとしないのはなぜ?―中国メディア

人民網日本語版    2023年2月19日(日) 23時0分

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2022年末時点で、中国の人口は前年末比で85万人減少し、中国にとって61年近くぶりの人口減少になった。

2022年末時点で、中国の人口は前年末比で85万人減少し、中国にとって61年近くぶりの人口減少になった。ここ数年、中国は出産政策を絶えず調整し、出産のポテンシャルが発揮されるようにしてきた。それでは、政策が調整されても出生数が増加せず減少したのはなぜか。今の若者はどうして子供を生もうとしないのか。

これに対し、中国人口学会の副会長を務める中国人民大学の杜鵬(ドゥー・ポン)副学長は次のように述べた。

出生率低下の背後には多面的な要因がある。第一に、社会保障が普及して、子供に老後の面倒を見てもらう必要がなくなり、人々の出産に対する考え方もこれにともなって影響を受けることがある。

第二に、医療衛生水準と人々の健康水準の上昇がある。今では、全国の平均寿命は78.2歳に達し、東部地域の一部の省・直轄市では80歳を超えている。このことも出産水準に影響を与えている。人口構成が変化した後、若い出産適齢期人口が減少したため、出生率が変わらない状況の中で、毎年生まれる子供の数が減少した。

第三に、男女平等という観念の定着がある。中国は女性の就業率が非常に高く、女性は出産育児とキャリア発展の両立を迫られる。

第四に、教育水準の上昇がある。教育水準が上がると、出生数が減少するとよく言われるが、ここには観念の変化が見られる。同時に、教育を受ける期間が長くなるほど、初婚・初産年齢が上がり、働く女性の出産育児にかかる負担はより大きくなることも出生数の減少につながる。

総合的に見ると、出産適齢期の女性の数が減り、初婚・初産年齢が上がり、離婚率と非婚率も上昇している。同時に、若者は仕事と出産育児の両立という難しい問題にも直面する。こうした要因が相まって、2022年の出生数が過去最低を更新した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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