武漢で定年退職者らがデモ、医療保険制度変更に反発―独メディア

Record China    2023年2月10日(金) 11時0分

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9日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、湖北省武漢市で定年退職者らが医療改革に抗議するデモを行ったと報じた。

2023年2月9日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、湖北省武漢市で定年退職者らが医療改革に抗議するデモを行ったと報じた。

記事は、武漢市で8日、1万人近い定年退職者が市庁舎前に集まって医療保険改革に抗議するデモ活動を行ったと紹介。ネット上で拡散した動画では、雨の中で傘を差しながら定年退職者たちが「命のためのカネを返せ」「国はわれわれの金を巻き上げている」などといった叫び声をあげる様子が映っていたと伝えた。

また、ラジオ・フリー・アジアがツイッター上で公開した動画では、女性が警察官に対して「真っ先にわれわれ庶民に痛みを負わせようというのか。それならあんたたち役人から痛みを負え。あんたたちの保険を半分にしろ。話にならない」などと訴えていたと紹介するとともに、デモ参加者の大部分が国有企業を含む定年退職者で、医療保険による毎月の支給額が260.93元(約5000円)から80元(約1500円)あまりにまで減額されたことへの不満を抱いているというラジオ・フリー・アジアの報道を伝えている。

その上で、武漢市で今月1日より改定された医療保険制度では定年退職者がメリットの減少を感じるようなルールが多く設けられているとし、その例として定年退職者医療保険加入者に毎月支給されていた薬品購入などの補助金が260.93元から83元に減り、年間で2135元(約4万1000円)削減されたことを紹介。従来は補助金を使って薬局で購入していた基礎疾患薬を自腹で購入する必要が生まれ、保険適用を受けるには混雑した病院で処方してもらわなければならないほか、病院で処方される薬の価格がそれぞれで異なる、立て替え払いのために一時的な負担が増える、一定額に到達しないと保険が適用されないといった問題に直面することになるとした。

記事は、デモに参加した高齢者が「病院に行く頻度が少なく、保険適用最低ラインの500元(約9700円)に届かない。しかも前は保険適用されていた有効な薬がみんな対象外にされた。そもそも医療保険の補助金はわれわれが労働によって得たお金じゃないか」と語ったことを伝えた。

また、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)上でも武漢市の医療改革が話題となっているが、一部ユーザーが市庁舎前の抗議デモ動画を掲載するも、すでに再生できない状態になっていると紹介した。(翻訳・編集/川尻


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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