Record Korea 2023年2月8日(水) 13時0分
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ロシアに帰化した韓国出身のショートトラック元選手ビクトル・アン氏が、韓国国内のコーチ職に応募したものの不採用となった。写真は中国でコーチを務めたビクトル・アン氏(右)。
韓国代表として活躍した後、ロシアに帰化したスピードスケート・ショートトラックの元選手ビクトル・アン氏(37、韓国名アン・ヒョンス)が、城南市庁ショートトラックチームのコーチ職に応募したものの不採用となった。アン氏はSNSを更新し、自身をめぐる論争についてコメントした。
アン氏が2007年~10年に在籍していたことでも知られる同チームは、11年に財政難により一度解散したが、14年に再結成された。現在、チームには韓国女子代表のエースであるチェ・ミンジョンが在籍しており、韓国メディアは「アン氏がコーチに就任すれば韓国ショートトラック界は鬼に金棒だ」と報じる一方、国籍変更などをめぐりアン氏の同国内でのコーチ就任に批判的な声も少なくなかった。
アン氏は7日にインスタグラムを更新し、「世間を騒がせ申し訳なく思っている」「これまではコーチ採用が進行中のため、誤解を招きかねないとの判断で沈黙を守るしかなかった」と謝罪。過去スポーツだけに打ち込んできた自身は性格的にも声を上げることができなかったが、その結果「事実ではないことがあたかも事実であるかのように広まった」とし、今、物議を醸している部分について「一つの偽りもなく説明する」と述べた。
アン氏によると、2011年6月にロシアへ向け出国したアン氏は、ロシア氷上連盟の会長と今後のトレーニング計画について話していた中で帰化の提案を受けた。「ロシアチームには豪州との二重国籍を持つ女子選手がいることから、二重国籍が可能なのだと思った」と説明。後に自身はその女子選手のような“特別事例”に該当しないことが判明したが、悩んだ末に「より良い環境とチーム、信頼を寄せてくれる連盟会長の真心を感じた」ため、7月に帰化を決めたという。
「メダリストとして受け取ることのできる年金を帰化直前に一括で受け取った」と非難されていることに関しては、「帰化の手続きを進めていることが8月にロシアで報じられ、韓国側に『年金を7月に受け取ってから8月に帰化を決めた』かのように伝わってしまった」と釈明。「受け取ったお金は返すべきだと考えて、心臓手術が必要な子ども、リハビリや治療が必要なスポーツ選手らに全額寄付した」としている。
最後にアン氏は「どんな理由であれ、帰化を選択したことで受けるべき韓国国民からの批判は謙虚に受け止める」「こうした誤解が積み重なっていくことがないよう、今後も最大限、声を上げていくよう努力する」と述べた。(翻訳・編集/麻江)
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