日本と台湾の交通には50年の差?=台湾ネット「泣きそう」「日本で感動したのは…」

Record China    2023年2月8日(水) 22時0分

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日本と台湾の交通の違いについて比較した台湾人YouTuberの動画が反響を呼んでいる。写真は台湾。

日本と台湾の交通の違いについて比較した台湾人YouTuberの動画が反響を呼んでいる。台湾メディアの聯合新聞網が2日付で報じた。

同記事は「台湾では交通事故が頻発しており、その混乱ぶりは海外メディアから『歩行者にとっての地獄』と呼ばれているだけでなく、スイス外務省からも警告が発せられるほどだ」と説明。その上で、日本と台湾の道路を実際に走行して比較した台湾のYouTuber「通勤者之歌」さんの動画を紹介した。

動画は「なぜ日本の交通は台湾の50年先を行っているのか?日本でバイクに乗って答えを探してきた」と題するもの。「通勤者之歌」さんは動画冒頭で、元野球選手のイチロー(鈴木一郎)氏が2006年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で「(相手が)向こう30年は日本に手は出せないなと思うような勝ち方をしたい」と語り、日本が実際に2連覇したことに言及、「野球における台湾と日本の差は数字では表せないものがある」とした。

一方で、「交通における差は参考にするものがある」とし、日本の交通事故死者数は1970年にピークを迎えたこと、同年に「交通安全対策基本法」が制定されたこと、それから10年もたたずに明らかな効果が表れたことなどを挙げ、「(日本は)50年の努力を経て死者数は過去最低を記録し、世界トップクラスの死亡事故が少ない国となった」と評した。他方、台湾については「2022年に東アジアで唯一交通事故による死傷者が継続して上昇した民主主義国家になった」とした。

そして、日本で実際に運転してみた第一印象として、まず日本は台湾よりも「車道が狭い」ことを挙げた。「その利点は歩行者などのスペースを圧迫しないことのほか、ドライバーに視覚的な影響を与え、運転時に自然に速度を落とすようになっている」と解説。また、「日本の道路には長時間車を止めておける場所は少なく、台湾のように路上駐車の車が並んでいることはない」とし、台湾では車道が広いことによって逆に路上駐車が気にならなくなってしまっているとの考えを示した。

さらに、「日本では左折や右折の専用車線が普及しており、直進車の流れを妨げることはない」としたほか、「日本の場合、減速の必要がある場所ではドライバーに道が狭いと感じさせる視覚効果のある交通標識やラインを採用している。これらは往々にしてカーブや歩行者の往来が多い場所に設けられている」とも指摘。一方、台湾の道路には「慢(ゆっくり)」の文字が書かれているが、「視界的な感覚が速度制限と合致していないため目に入らず、守る人はほとんどいない」としている。

このほか、日本の道路では主道路と従道路が比較的はっきりしており、従道路側には明確な停止線や停止標識が設けられているとし、「標識と停止線も見通しが良い場所にあり、台湾のように後続車から見えないということは全くない」と指摘。また、路上駐車が容易でない環境にすることで、標識がドライバーから見えにくくなることもないとも説明した。

記事によると、この動画に台湾のネットユーザーからは「見終えてつらくなった」「日本との差に泣きそうになった」「感慨深いとしか言えない。日本に生まれたかった」「本当に泣きそうだ。感動と同時に泣きたくなった」などの声が上がった。

また、日本での経験談を語るユーザーも多く、「日本で何度か運転したけど、道路標識にしろ、ドライバーや歩行者にしろ、とても良い印象だった。台湾とは本当に天と地の差」「日本で道路を渡ろうとしたとき、まだ横断歩道にも差し掛かっていなかったのに左折する車が止まってくれた」「(日本で)感動したのは、暴走族までが止まって道を譲ってくれたこと。涙があふれたよ」「車が突っ込んでくるんじゃないかと緊張することなく、安心して道路を渡れたのは初めてだった」といったコメントも書き込まれていたという。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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