米国側がブリンケン米国務長官の訪中延期を発表したことに対し、中国外交部の報道官は4日、これまで「訪問」の発表はされていないと指摘しました。

報道官は、「中国の無人気球が米国の上空を飛行したことは不可抗力によるものであり、中国側は事実を調査・確認したうえで米国側に知らせている。この気球は民間のもので、気象研究などに使われている。今回は、偏西風の影響を受けてコースから外れてしまった。これは不可抗力であり、まったく予想外のことだ。中国は一貫して国際法を遵守し、各国の主権と領土保全を尊重しており、いかなる主権国家の領土や領空も侵犯する意思はない。米国側の一部政治家やメディアは、この問題を煽り立て、中国を攻撃し中傷している。中国はこれに断固反対する」と示しました。

報道官はまた、「各レベルの接触とコミュニケーションを維持することは、中米両首脳がバリ島会談で合意した重要なコンセンサスである。両国関係を適切に取り扱い、とくに不測の事態に冷静かつ穏便に対処することは、両国の外交部門の職責のひとつだ」と指摘したうえで、「事実上、中国も米国も『訪問』を発表したことはない。米国側による関連の発表は米国自身の問題であり、中国側はこれを尊重する」と示しました。（提供/CRI）