Record China 2023年1月29日(日) 23時10分
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フィンランドの民間動物園であるアータリ動物園は27日、資金不足により維持費を払えなくなったため、中国から貸し出されたジャイアントパンダ2頭を返還する準備をしていると明らかにした。
独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトの28日付報道によると、フィンランドの民間動物園であるアータリ動物園は27日、資金不足により維持費を払えなくなったため、中国から貸し出されたジャイアントパンダ2頭を返還する準備をしていると明らかにした。
雌のルミと雄のピュリュは、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が北欧を訪れ、動物保護に関する共同協定に署名してから9カ月後の2018年1月にフィンランドにやってきた。
アータリ動物園は2頭が多くの観光客を呼び寄せることに期待していたが、新型コロナのパンデミックによる旅行制限の影響で借金が積み上がった。
フィンランド政府は21年に動物園に対し一時的な支援として20万ユーロ(約2800万円)を提供したが、動物園からの500万ユーロ(約7億円)の助成金の申請を断った。一部の国会議員からは自国の絶滅危惧種を保護するために毎年費やしている金額よりも高いとの指摘が出ていた。
フィンランド外務省は、解決策を模索するための作業部会を設置したが、それが見つかる確実性はないとしている。同省の報道官は「パンダが返還されれば、中国は、困難な財政状況にある民間企業のビジネス上の決定であることを理解するだろう」とし、「このことがフィンランドと中国の関係に広範な影響を与えるとは考えていない」と述べた。
動物園によると、パンダを返還するかどうかの最終決定は2月28日に行われるという。(翻訳・編集/柳川)
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