フィギュアスケーターの羽生結弦さん（28）が寄せた東日本大震災の復興支援への感謝のメッセージに、中国のファンたちも続々とコメントを残している。

東日本大震災復興フォーラム実行委員会は26日、「東日本大震災風化防止イベント」の一環として宮城県仙台市出身の羽生さんのメッセージ動画を公開した。

羽生さんは動画で、自身が仙台市のスケートリンクで被災した経験に触れ、「リンク周辺のお店の方々に食料や水、電池などさまざまな物資を買わせていただいたり、分けていただいたりしました。その中に、被災した人間同士のつながりを感じました」と語った。

また、避難所での生活を支えてくれた人たちに「優しさを感じました」とし、「自身も被災して、これからどうなってしまうかも分からない中で支えてくださった方々に、いくら感謝してもしきれません。本当にありがとうございました」と感謝を述べた。

さらに、自身も宮城県や仙台市などに寄付を行っていることに言及し、「私の力は小さいと思いますが、少しでも貢献していけるよう、これからも継続的な活動を続けていきたいと思っております」と表明。各界の支援に「一人の宮城県民として」改めて感謝を示した上で、「これからも自然がきれいで海が豊かな東北の地に、人のつながりや優しさがあふれていくことを願っております」と結んだ。

このメッセージが中国版ツイッター・微博（ウェイボー）の羽生さんのファンアカウントで紹介されると、「水晶のように透き通った心を持ってる（涙）」「あなたを心から尊敬します」「消すことのできない災難、できる限り力を尽くしたい…羽生選手は優しいね」「彼はどんなに世界的に有名になっても、震災の風化防止に腐心している。彼は東北、仙台にとって英雄であり、復興の礎石なんだ」「ユヅの努力と善意がより多くの人の心を温めてくれますように」などのコメントが書き込まれた。（翻訳・編集/北田）