ドイツの対中経済依存は実はそれほどひどくない?「日米の方が深刻」―独メディア

Record China    2023年1月28日(土) 12時0分

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25日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは「ドイツ経済の対中依存は、思っているほど深刻か」とする記事を掲載した。写真はドイツ。

2023年1月25日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは「ドイツ経済の対中依存は、思っているほど深刻か」とする記事を掲載した。

記事は、ドイツ経済の対中依存に関するドイツ社会の印象は一部企業の状況に大きく影響されているとし、その例として化学品メーカーのコベストロは売上の20%が中国市場で、フォルクスワーゲンも中国事業収入が全体の3分の1を超えていると紹介した。

その上で、ドイツ経済研究所が実施した対中依存度に関する最新の調査では「ドイツの工業は総じて、思ったよりも中国に依存していない」との結論が出されたとし、2020年のドイツ工業界における外国からの中間投入のうち、中国からの中間投入はわずか6.6%で、ドイツ国内からの分も加えると中国からのドイツ工業界に対する中間投入はわずか2.2%に留まると伝えた。

また、日本は海外からの中間投入のうち20%近くが中国によるもので、日本以外にもロシアが16.5%、米国が13.9%、チェコが11.9%と10%を超えており、ドイツよりも高くなっていると指摘。同研究所が「総じて、中国はドイツの工業にとって重要ではあるものの、非常に大きな影響力を持つ地位にはない」と評したことを伝えている。

記事は一方で、レアアース資源においてはドイツが中国に大きく依存しており、ドイツ国内需要の3分の2が中国からの輸入に頼っているほか、一部の特定レアアース品種、例えばスカンジウムやイットリウムなどは中国からの輸入品への依存度が90%を超えているとも指摘した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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