サッカーW杯で中国勢“大活躍”、選手は出場できずともファーウェイ筆頭に大会を支えた

Record China    2022年12月19日(月) 9時0分

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サッカーのカタールW杯では、ピッチの上に中国人選手の姿は見られなかった。しかしそれでも「中国勢」は“大活躍”した。特に目立ったのはファーウェイで、通信の確保だけでなく、試合の“質”も向上させた。

中国メディアのBT財経はこのほど、2022 FIFAワールドカップ(カタールW杯)に中国代表チームは出場できなかったが、華為技術(ファーウェイ)をはじめとする中国企業が大会の「進化」を支えたと紹介する記事を発表した。以下は、その主要部分の抄訳だ。


■カタールW杯は中国に「無縁」ではなかった、中国企業は大いに貢献した

日本代表はカタールW杯でベスト8には進出できなかったが、依然としてアジア勢として最高のチームであることが示された。その隣国の中国は早々にカタールW杯とは無縁になった。「われわれにはあまり関係ない」と公言する中国人ファンもいる。

しかし、カタールW杯と中国の関係は切っても切り離せない。例えばファーウェイの技術サポートがある。例えば世界の40億人以上が、高精細映像の生中継を視聴できるようになったのは、ファーウェイの5G技術のおかげだ。今回のW杯の映像は精細であるだけでなく、非常にスムーズだと驚くファンもいた。

今回のW杯の5G関連作業を扱ったのはカタールに本社を置く多国籍通信事業者のオレドーだが、オレドーに5G関連設備を提供しているのはファーウェイだ。ファーウェイは20年ほど前から、カタールでインフラ整備などの事業を展開してきた。W杯に備えるためには、何年も前から5Gネットワークのテストや設置、改良を続けてきた。

カタールW杯のメーン会場であるルサイル・アイコニック・スタジアムは収容可能人数が10万人に近い。スタジオ内の全ての場所でスムーズなネットワークを享受できるようにすることの難しさは想像を絶する。ファーウェイはスタジアム全体を72のエリアに分け、各エリアに信号基地局を設置することで、いずれの場所でも実測値1.5Gbpsの通信速度を実現した。


■技術の力で「試合の質」も向上させた、判定が覆った事例も

ファーウェイの技術は「試合の質」も向上させた。チップやセンサーを内蔵したボールを使用することで、毎秒500回、ボールの運動データを収集するのだ。データは5Gを利用して送信され、改めて検査される。結果はピッチ上の審判員に送信される。この技術で、たとえばボールがラインを超えたかどうかの微妙な状況についての誤審を減らすことができ、試合の中断時間も大幅に減らされた。見る人にとっても、「試合の流れ」の継続性が最大限に確保された。

例えば、ポルトガル-ウルグアイ戦では、ウルグアイのロナウド選手が、ブルーノ・フェルナンデス選手のパスを受けてヘディングでゴールを決めたように見えたシーンがあった。しかしすぐに、フェルナンデス選手によるゴールと修正された。ファーウェイの技術によって、ロナウド選手の頭はボールに触れていなかったことが証明されたからだ。今回のW杯では、ファーウェイの技術を利用して微妙な状況についての判断に「お墨付き」を与えられることが、しばしばあった。通信技術だけでなくて、選手の位置情報をリアルタイムで追跡し、人工知能(AI)により各選手の進み方や動き方についての、起こりうる違反行為を分析する手法も導入された。例えばアルゼンチンのハーフウエーオフサイドの回数は過去記録に並んだが、アルゼンチン側は抗議できなかった。

W杯については、世界を飛び交うデータの「瞬間最大風速」も問題だ。テレビやネットでオンラインで試合を観戦する数十億の人々が、情報をリアルタイムで送信しようとするからだ。しかしファーウェイの5Gシステムは、データの「瞬間最大風速」に余裕をもって対応し続けている。

カタールW杯では、ファーウェイ以外の中国企業も大会関連施設の建設などに参画したが、やはり最も目立ったのはファーウェイだった。ピッチの上に中国人選手の姿は見られなかったが、「中国の力」を如実に示した大会だったと言える。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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