北京市でPCR検査規定緩和も、今度は南京理工大学で抗議―独メディア

Record China    2022年12月7日(水) 13時40分

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6日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレは、中国国内で新型コロナに関する厳しい規制の緩和が始まる中、江蘇省の南京理工大学で新たに抗議デモが発生したと報じた。写真は南京理工大学のPCR検査。

2022年12月6日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレは、中国国内で新型コロナに関する厳しい規制の緩和が始まる中、江蘇省の南京理工大学で新たに抗議デモが発生したと報じた。

記事は、北京市が6日に発表した新たな新型コロナ検査規定ではPCR検査の頻度が減らされ、商業施設やオフィスビル、各種公共スペースに入る際の陰性証明提出が不要になり、社区では住民による陰性証明、健康コードスキャンのいずれもが免除されたと紹介。一方で、娯楽施設やサウナ、浴場など密閉空間、食堂、学校、介護施設や病院への出入りについては引き続き48時間以内の陰性証明とコードスキャンが求められると伝えた。

そして、先月末に北京、上海、南京など複数都市で発生した反ゼロコロナ政策デモ活動が、当局が地域コミュニティーやインターネットの管理を強化したこと、規制緩和に向けたシグナルを発したことでほぼ収束に向かったとした。

その一方で、南京理工大学で5日夜に「キャンパスから外に出させろ」と要求する学生たちによる抗議活動が行われ、その様子を撮影した動画が6日にSNS上で拡散したと紹介。動画では学生らが学校の代表者と言い争い、学校上層部の退陣を求めたり、「学校を第二の富士康(フォックスコン)にするな」と叫んだりする声が聞かれたほか、パトカーも現場に駆けつけたことが確認できるとし、学校側が学生の訴えに対し検討することを約束したと伝えている。

情報によれば、同大学では4日に新たに新型コロナ感染者が1人見つかり、少なくとも5日間封鎖することが学校側から発表されていたという。

記事は、中国政府が7日にも新たな防疫規定を発表し、市民の生活や経済活動に対する規制がさらに緩和される見込みだと伝える一方で、北京や重慶などの大都市における通勤時の交通量は新型コロナ感染拡大以前に比べるとなおもはるかに少なく、コロナ予防接種やブースター接種を受けていない高齢者をはじめ、多くの人が感染を恐れて外出を控え続けていると紹介。規制緩和を必要以上に急げば、中国の新型コロナによる死者数が100万人を超える可能性があるという専門家の警告を併せて伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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