中国科学院の発表によりますと、4日、「神舟14号」の帰還船に載せられた有人宇宙ステーション第3陣の宇宙科学実験サンプルが着陸場で宇宙応用システムの関係者に渡され、翌日未明に北京に送られ、中国科学院宇宙応用工程と技術センターに順調に到着しました。宇宙応用システム本部および関係実験の責任者が実験用サンプルの状態を検査し、帰還サンプルが完全であることを確認した後、関連する実験科学者に引き渡しました。

今回、帰還したサンプルには、生物サンプルを保存する三つのクーラーボックスと一つの無容器サンプルバッグがあります。うち、三つのクーラーボックスには水稲とシロイヌナズナの実験サンプルが入れられています。科学者は帰還サンプルに対して分子生物学、細胞学と代謝などの関連分析を行い、宇宙環境に適応する作物のさらなる創出と微小重力環境の開発と利用のため、理論的根拠を探します。

同時に戻ってきたものには、無容器材料の実験サンプルが4箱あります。無容器材料実験キャビネットは国内初、世界で2台目の軌道上で成功裏に運用されている同類の実験施設であり、これまでに軌道上で590日以上の安定的運用を実現し、材料サンプル7箱の軌道上での実験が順調に終了しました。（提供/CRI）