Record China 2022年11月30日(水) 8時0分
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29日、工人日報は、中国でシャインマスカットなどの外国産果物品種の「国産化」が進んでいると報じた。
2022年11月29日、中国メディアの工人日報は、中国でシャインマスカットなどの外国産果物品種の「国産化」が進んでいると報じた。
記事は、ここ数年で中国の果物栽培技術が高まっており、消費者は廉価でかつ品質の高い「輸入品種の国産品」を手に入れられるようになったと紹介。中国の大都市のスーパーマーケット、青果市場ではシャインマスカットなどもともと輸入品のコーナーにあった果物品種が、今や国産コーナーにも顔を並べているとし、市民からは「以前100元(約2000円)余りしていたシャインマスカットが、近所の青果店では約30元(約600円)で買うことができるようになった」という声が聞かれるとした。
そして、輸入果物の中国国内栽培はこれまでにも盛んに行われ一定の経済効果を生んできたものの、農家が収穫量ばかりを重視して品質をないがしろにしてきたため、その効果は長続きしなかったと指摘。品質を重視する消費者が純正の輸入品を選ぶ状況が続く中で地元農家はようやく徐々に品質の重要さ、品質によるグレード、価格の区分が大切であることに気づき始め、栽培理念を変え、資金を投じて科学技術によるサポートを得るようになったと伝えた。
その上で、現代的な理念を持ち、一定のマネジメント能力を持つ「新農人」と呼ばれる農業経営者たちが栽培技術の改良、きめ細やかな果樹園管理といった点で手腕を発揮するようになったほか、まさにプロダクトマネージャーのように市場の視察、強みや弱みの分析、ライバルの分析を行い、栽培品種の調整を進めていったことで、国産果物の品質が大きく向上したと紹介している。
さらに、中国政府の農業農村部が20年に農作物産地の冷蔵保存インフラ建設プロジェクトを立ち上げ、コールドチェーンの整備に乗り出したことで収穫後の果物の品質低下を最大限防げるようになったと指摘。従来の中国の果物産業に対するイメージを覆す、新たな流通経路が構築されつつあるとした。
記事は、品種選びから品質管理、そしてコールドチェーンに至るまでの生産流通体制の充実によって、適格な果物が的確にグレード分けされた上でそれぞれの販売チャネルに流れるようになったことで、消費者は廉価で良質な「輸入品種の国産品」を手に入れられるようになっただけでなく、腐った果実や劣悪な果実を掴まされる確率も大きく低減したと紹介。これにより、消費者は「国産果物の品質が高まった」と実感できるようになったと結んでいる。(翻訳・編集/川尻)
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