サッカーのワールドカップ（W杯）カタール大会で日本がコスタリカに敗れたことについて、中国メディアの遼寧日報は28日、「日本代表は傲慢（ごうまん）さの代償を払うことになった」と題する記事を掲載した。

27日に行われた試合、初戦のドイツ戦で大金星を挙げた日本は先発メンバーを5人入れ替えて試合に臨んだが、ボールこそ支配するもののなかなかチャンスをつくれず。後半開始から長友佑都に代えて伊藤洋輝を、上田綺世に代えて浅野拓磨を投入して前がかりになり、さらに三笘薫、伊東純也ら攻撃陣を投入するもゴールが奪えない。すると、81分、自陣での中途半端なプレーからボールを奪われ、ケイセル・フレールに先制ゴールを許した。日本は同点を狙ったが引いて守るコスタリカを相手に攻め手を欠き、0-1で敗れた。コスタリカの枠内シュートはわずか1本だったがそれを決められ、悔しい敗戦となった。

遼寧日報の記事は「初戦でドイツに説得力を持って勝利したばかりの日本が、3日後にコスタリカに敗れるとは誰が予想しただろうか」と言及。初戦から先発メンバーを5人入れ替えたことは「前の試合で勝利を収めていたチームとしては極めて珍しい」とし、「無理して理解しようとすれば、後半にギアをあげようとしたのかもしれないが、最も創造性のある三笘と南野拓実の投入が60分を過ぎてからというのは、明らかに日本の傲慢さを示している」と論じた。

また、「日本はコスタリカに対して『省エネ』で勝利を得ようとした。実は、ドイツが日本に逆転負けを喫したのはチーム全体が日本を軽視したことにかなりの原因がある。しかし、27日の試合ではその傲慢さが日本に出たというのが、極めて理解に苦しむ」とし、「日本はアジアではすでに唯一無二の存在だが、世界の中ではアジアは依然として『未発達地域』だ。日本はなぜコスタリカを相手に『謎の自信』を持ってしまったのか」とした。

さらに、「ベテラン選手の多いコスタリカはスペイン相手に大敗を喫したが、もともと実力が伯仲している日本を相手にすれば、彼らの豊富な経験が試合の行方を左右する。彼らは試合を通して日本にディフェンスラインを崩すチャンスを与えなかった。コスタリカの決勝ゴールは運の要素もあったが、日本の傲慢さの代償だったのではないか」と指摘。「この結果、日本は3戦目で強豪スペインから勝ち点を奪わなければならなくなったが、そのハードルは非常に高い」とした上で、「この0-1の敗戦を日本は後にじっくりと研究し、チーム力をさらに高める手立てを模索することになるかもしれない」と結んだ。（翻訳・編集/北田）