外国製部品を増やすサムスンスマホ、ブランド価値低下に懸念の声「これでは中国と変わらない」

Record Korea    2022年11月27日(日) 8時0分

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24日、韓国・デジタルデイリーは「サムスン電子のスマートフォンの外国製部品の割合が拡大し続けている」と伝えた。写真はGalaxy Z Flip4。

2022年11月24日、韓国・デジタルデイリーは「サムスン電子のスマートフォンの外国製部品の割合が拡大し続けている」とし、「コスト削減のための戦略とはいえ、ブランド価値の低下につながりかねない」と指摘した。

記事によると、サムスンは来年発売するGalaxy S23シリーズで米クアルコムのアプリケーションプロセッサ(AP)の投入量を前作より増加させる。APはスマートフォンの頭脳の役割をする半導体

Galaxy Sシリーズでは地域別にSnapdragon(クアルコム)かExynos(サムスン)のAPが搭載されてきた。年によって差はあるものの、Snapdragonが50~70%、Exynosが30~50%ほどとみられているが、今回の新作では最低でも80%以上をクアルコムが担当することになるという。

業界では、Galaxy S22シリーズで発生した品質問題が大きな影響を与えたとみられている。同シリーズは発熱やGOS(ゲーム最適化サービス)の問題が浮上し、多くのユーザーから不満の声が上がった。

カメラ部門でも海外メーカーの“侵入”が拡大している。中国の舜宇光学科技(Sunny Optical)はGalaxy S23 Ultraの背面超広角カメラとズームフォルデッドカメラモジュールを供給した。サムスンはUltraの割合を50%まで増やす計画で、Sunny Opticalの役割も拡大するとみられている。また、台湾のレンズメーカー・大立光電(Largan Precision)はサムスンスマートフォンのカメラモジュール内に投入されるレンズを納品するという。

Galaxy AやGalaxy Mなど中低価格モデルでは、台湾製や中国製の部品の浸透率がさらに加速している。サムスンは共同設計開発製造(JDM)の物量も増やしており、今年の約5000万台から来年は約6000万台に増大させるという。JDMが活性化すれば自然と現地の部品の採択率が上がる。

記事は「結果的にGalaxyスマートフォンのサプライチェーンは、中国のライバル社と重なる部分が多くなる」と説明している。

電子業界関係者は「原価を下げることも重要だが、Galaxyのイメージを守ることが最優先。プレミアム製品の成績において米アップルとの差がさらに拡大する可能性がある」と懸念を示しているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「中国のスマホとの違いは価格のみ」「アップルと競えるのは価格だけだ。性能やクオリティーは中国のスマホと比較しないと」「これでは中国のスマホと変わらない。わざわざサムスンのスマホを買う理由がなくなった」「サムスンはただの組立業者」「中国の部品を使い、ベトナムで組み立てる。これで韓国製と言えるの?」「こういう部分が中国を発展させている」「中国と差がつくようにデザインをもっと革新的なものに変えるべきだ」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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