中国メディアの財経網は16日、広東省広州市では3万人超が感染したが、重症者は一人もいなかったと報じた。

記事によると、浙江大学医学院付属第一医院の感染病科主任・喩成波（ユー・チョンボー）医師は、「ウイルスの変異に伴い伝播性は強くなるが、重症化率は比較的低くなる。重症者が少ない理由はウイルスの特性によって決まるのと同時に、各地で科学的かつ早期の予防や治療が提唱されたことが関係している」との認識を示した。

報道によると、広州市では10月22日～11月14日の累計感染者が3万3000人以上。11月7日以降は新規感染者数が2000人を突破している。ただ、地元衛生当局によると、重症患者は1人もいないという。また、フォックスコン工場での集団感染が報じられた河南省鄭州市は、具体的な感染者数の発表はないものの重症患者はいないとされている。

なお、北京市では2人（10月27日～11月13日の感染者1187人のうち）、重慶市では3人（11月1日～11月14日の感染者8000人超のうち）の重症患者が出ているという。

この情報は中国版ツイッター・微博（ウェイボー）でトレンド入りしているが、ネットユーザーのコメントは一部のみが表示されており、多くが閲覧不可の状態だ。中国国内では当局の厳しいコロナ対策に不満が高まっており、14日には広州市で暴動が発生したとも報じられている。（翻訳・編集/北田）