中国自動車ブランドの海外進出が加速―中国メディア

Record China    2022年11月19日(土) 16時0分

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17日、経済日報は、中国の国産自動車ブランドが海外進出を加速させていると報じた。写真は中国の高級EV「蔚来(NIO)」。

2022年11月17日、中国メディア・経済日報は、中国の国産自動車ブランドが海外進出を加速させていると報じた。

記事は、中国自動車工業協会が発表した今年1〜10月における中国の自動車輸出統計で、中国企業による輸出台数が前年同期比54.1%増の245万6000台となり、ドイツを抜き日本に次ぐ世界第2の輸出規模になったとことが分かったと紹介。年間では300万台を突破する可能性もあると伝えた。

その上で、中国の新興EVメーカー蔚来が先日ドイツのベルリンで発表会を行い、ドイツ、オランダデンマークスウェーデンの3カ国でサービス提供開始を宣言するなど、中国の自動車企業による海外進出が加速しているとした。進出先は従来のアフリカ、中東から北米、欧州へと広がっており、製品はローエンド車からハイエンド車へと変化し、外観の質、技術的な質をはじめとするさまざまな面でグローバルな市場ニーズを満たせるようになったと紹介している。

そして、中国自動車工業協会の許海東(シュー・ハイドン)サブチーフエンジニアが、新エネルギー車を主体とする中国企業の海外進出加速の要因について、短期的には海外市場の回復、新型コロナなどの影響で海外のサプライチェーンが混乱する中、中国のサプライチェーンが安定していること、新エネ車産業が急成長段階に入っていること、長期的には中国の自動車製品の競争力が大きく高まったこと、従来の単なる自動車製造から、研究開発、販売、物流、金融、中古車など自動車関連産業の輸出モデルが多様化したこと、中国の自動車企業がブランディングをますます重要視するようになったことを挙げたと紹介。このほか、二酸化炭素の排出削減に取り組んでいるという外的な環境も、中国ブランドが欧州市場で実力を発揮するチャンスをもたらしているとの認識を示したことを伝えた。

一方で、新型コロナによる世界のサプライチェーン混乱をきっかけとして海外進出を加速してきた中国の自動車ブランドにとって、この先も順調な道のりが続くわけではないと指摘。許氏が「国産ブランドは海外発展の長期戦略を定めることが必要だ。海外市場に進出する前に調査研究を掘り下げて行い、消費市場を細分化するとともに、現地の法律法規、文化背景、気候風土、消費習慣、交通インフラについて熟知すること。そして、カスタマイズ性の高いアフターサービスの充実も大切だ」と述べるとともに、こういった分野においては日本や韓国の自動車企業が蓄積してきた経験が参考になるとしたことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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