プロフィギュアスケーターの羽生結弦さん（27）のファンであるコラムニストがこのほど、「『羽生結弦経済』が再び影響力を示した」との文章を中国のポータルサイト・百度（バイドゥ）に掲載した。

文章は、羽生さんのアイスショー「プロローグ」の八戸公演が、横浜公演に続いてテレビ朝日系で中継されるほか、全国の映画館でのパブリックビューイングも行われることになったと紹介。「これは横浜公演の余韻が続いていることを示しているが、八戸市はさらなる『羽生経済』の恩恵を受けると期待されている」とした。

そして、「八戸市は日本では比較的地方の都市で、八戸公演が決まった時から、北海道や青森県の住民は浮足立っていた。アイスショー開催期間は現地のホテルの宿泊予約が大幅に増加したほか、最近になって新幹線の本数までが調整されていることが分かった。アイスショーがある12月2日、3日、5日は東北新幹線はやぶさの本数が増えていたのだ」と説明した。

文章は、「何というか、衝撃的だと思う一方で普通のことだとも思う。なにしろ、『羽生経済』がもたらすセンセーショナルな効果には、ここ数年、みんなが慣れてきた感じがするからだ。国内での影響力と経済効果はともかく、現役時代には他国の大会開催地にも大きな影響を与えてきた」とした上で、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のケウロナを例に挙げた。

ケウロナは、2019年のグランプリ（GP）シリーズ・スケートカナダが開催された町だ。カナダスケート協会は翌年、羽生さんがこの大会に出場したことで50万カナダドルの収益増になったと報告。またブリティッシュコロンビア州の観光当局は、大会期間中に530万カナダドルの経済効果があり、そのうち450万カナダドルはケウロナで生み出されたとしたほか、羽生さんが出場したことで3500人を超える観光客が訪れたとしている。

文章は、「現役からプロに転向しても、『羽生経済』の影響力はますます大きくなっている！」と結んだ。（翻訳・編集/北田）