米国の規制を回避、NVIDIAが中国で新しい先端半導体を提供―中国紙

Record China    2022年11月9日(水) 10時0分

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中国紙・環球時報は9日、米半導体メーカー・NVIDIA(エヌビディア)が米国政府の対中半導体規制措置を回避し、中国で新しい先端半導体の提供を行っていると報じた。

中国紙・環球時報は9日、米半導体メーカー・NVIDIA(エヌビディア)が米国政府の対中半導体規制措置を回避し、中国で新しい先端半導体の提供を行っていると報じた。

記事はロイターの報道を引用。同社広報担当者の話として、「NVIDIAの半導体『A800』は主に中国市場を対象に今年第3四半期に生産を開始した製品。その役割は『A100』に代わるものだ」と伝えた。「A100」は米国の輸出規制リストに含まれており、「A800」はその規制基準をクリアするものだ。

市場調査会社CCSインサイトのアナリスト、ウェイン・ラム氏は「中国はNVIDIAにとって重要な市場で、貿易制限を回避するために製品を再構成することはビジネス上、合理的な判断だ」と述べた。

記事によると、NVIDIAは過去1年間に中国事業で71億ドル余りの収入を得ており、同社の売上高に占める割合は26.4%に達する。NVIDIAは先端半導体の輸出が制限されたことにより、今年10月までの第3四半期に約4億ドルの損失が出る可能性があるとしている。

記事はこのほか、米国が日本やオランダに対して中国への半導体輸出制限をめぐって圧力をかけているとした上で、英紙フィナンシャル・タイムズが「米国は数十億ドルを投じて自国に半導体製造工場を建設しているが、アナリストは完全な国内サプライチェーンを構築するには1.2兆ドルもの先行コストに加えて年間1250億ドルを投じる必要があると試算している」とし、「中国経済切り離しの代償は甚大なものになる」と報じたことを伝えた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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