「金満サッカー」の象徴だった中国のクラブ、給料未払いで選手が試合前に横断幕掲げる異常事態に

Record China    2022年11月5日(土) 18時0分

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中国サッカー・スーパーリーグ所属のクラブの試合で、キックオフ前にピッチに整列した選手が給料の支払いを求める横断幕を掲げる前代未聞の行動に出た。

2022年11月3日、捜狐に、選手の給料未払いが生じている中国サッカー・スーパーリーグ所属のクラブの試合で、キックオフ前にピッチに整列した選手が給料の支払いを求める横断幕を掲げる前代未聞の行動に出たとする記事が掲載された。

記事は、中国スーパーリーグの河北華夏幸福の選手が近ごろ続々とネット上で給料をもらっていないことを訴えているものの、現在の中国サッカー界では給料未払いが珍しいことではなくなっているために、大きな反響を呼ばなかったと紹介。すると選手が3日に行われた成都蓉城の試合開始前、ピッチに整列した際に突然「華夏幸福が中国人選手の血と汗がにじんだお金を返すよう懇願する」と書かれた横断幕を掲げたと伝えた。

そして、当時の中継映像はすぐにカメラを切り替えたものの、選手による前代未聞の行動はたちまち注目を集め、多くのサポーターが画像をネット上に公開したとしている。

記事によれば、河北華夏幸福は中国サッカー界が「金満サッカー」の時代に「最も狂ったように金銭を使ったクラブ」の一つで、中国国内でもトップクラスに届かないような実力の選手にまで8000万元(約16億円)もの高額年俸を支払っていたほか、外国人選手の獲得にも金銭を惜しまず、16年にはパリ・サンジェルマンから獲得したアルゼンチン代表のエセキエル・ラベッシに対し、メッシやクリスティアーノ・ロナウドに匹敵する5000万ユーロ(現在のレートで約72億円)を出していた。

記事は「しかし今や、河北の選手がどんなに注目を集める方法で給料の支払いを求めたとしても、恐らくは徒労に終わる。現在の華夏幸福集団の違約債務は592億元(約1兆2000億円)に達しており、どうやって給料が払えるというのか。現状を打破する最良の方法は、クラブを解散して選手をちゃんと給料の支払われるクラブに放出することだ」とする一方で、中国サッカー協会が問題解決に向けてちっとも動こうとしないと指摘した。

その上で、3日に行われた試合では士気の落ちた河北華夏幸福が0-6で惨敗を喫して連敗が16に伸び、今季23戦の勝ち点がわずか3で降格はすでに間違いない状況になっていると伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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