2022年10月26日、中国メディア・瀟湘晨報は、2590元（約5万3000円）で購入した仏アパレルブランド・ラコステの「ダウンジャケット」に、ダウンが全く使われていなかったというクレームが消費者から寄せられたことを報じた。

記事によると、北京在住の李（リー）さんは25日、「先日、ラコステの公式微信（Wechat）ミニアプリからダウンジャケットを購入した。購入ページにははっきりダウンジャケットと書いてあったのに、届いたジャケットは100％ポリエステル製だった。カスタマーサービスにクレームを申し出たら、『ページ上にダウンを使用しているという説明はない』と言われ、返品のみ受け付けるという回答だった」と瀟湘晨報に告発した。

瀟湘晨報がこの件を報じると、ラコステの中国エリア責任者は翌26日、「この消費者が購入した製品について、洗濯表示タグや製品紹介では100％ポリエステルと記載されていたはずだが、製品をアプリにアップする際にスタッフのミスが生じ、製品の見出し部分に実際とは異なるダウンジャケットに関する記述が表示されてしまっていた。今後、内部チェックを徹底して同様のミスの再発防止に努める」との声明を出した。

ラコステ側はカスタマーサービスを通じて李さんに謝罪するとともに、李さんからの返品依頼を受け付け、契約解除日から5日以内に販売価格である2590元の3倍額を補償金として支払うことで双方が合意したことを明らかにした。

記事によると、李さんはラコステ側との意思疎通を経て、問題発生の経緯について了解するとともにその対応に納得したようである。（翻訳・編集/川尻）