香港の俳優で映画監督のチャウ・シンチー（周星馳）が、このほどインスタグラムでアカウントを開設。最初の投稿が人材募集だったことも注目を集めている。

2019年公開の監督作品「新喜劇王」を最後に、新作が待たれるチャウ・シンチーが18日、インスタグラムに「stephenchow」の名前でアカウントを開設。記念すべき最初の投稿には、白いTシャツにキャップをかぶったカジュアルな姿でペンを持ち、ホワイトボードに向かう姿を撮った写真を投稿。なお、ホワイトボードには人材募集を示す「請人！」の2文字が書かれている。

投稿文によるとチャウ・シンチーは仕事をサポートしてくれる人材を求めており、条件の1つは次世代の分散型インターネットを構築するWeb3（ウェブスリー）に精通していること。また有能なだけでなく、寛容で誠実な人が希望で、自己紹介動画やWeb3作品を送ってくれれば、自らが選考に当たることも記している。

18日夜に開設されたこのアカウントだが、19日未明のフォロワー数は4000人未満と、満を持して登場した香港の有名スターとしては数字の伸びが遅かった。しかしこれは、目につきにくかったことや信ぴょう性を疑う人が多かったためと思われ、その後19日午後には8万5000人を突破。香港メディア「東網」がチャウ・シンチーのスタッフに問い合わせたところ、アカウントは本人のものに間違いなく、人材募集も事実だと回答している。

ホワイトボードに書かれた文字からチャウ・シンチーは、クリエイティブ作品を生み出す新たな手段として注目を浴びるNFT（エヌエフティー）に関心を持ち、構想を抱いていることが分かる。なお、チャウ・シンチーは今年3月、クリエイティブスタジオ「FWENCLUB」を通じて、 スペインの漫画家 でイラストレーターのホアン・コルネラのNFT作品シリーズ「MOAR by Joan Cornella」に、94年の主演映画「0061北京より愛をこめて！？」（国産凌凌漆）のイメージを提供している。(Mathilda)