中国・広東省深セン市の小学校給食を提供する会社の調理器具の不衛生な実態を撮影した映像が暴露された。中国メディアの九派新聞が29日付で伝えた。

報道によると、映像は同校の保護者で構成する委員会が撮影したものだといい、給食用の鍋のふたの内側に大量のウジ虫が付着するなど、調理場の不衛生な様子が映っていた。撮影者らからは「これで子どもが食べられる？恐ろしすぎる」との声が漏れた。

同委員会から告発を受けた地元当局が調査を行った結果、給食を提供していた深セン市食縁鑫餐飲管理有限公司に対して業務停止命令が下された。また、教育局は「法に基づき立件した」と明かし、「他の学校給食についても大規模な調査を行い、再発を防止する」と説明した。

中国のネットユーザーからは「鍋に付いてるの、全部ウジ！？」「子どもたちに一体何を食べさせているんだ」「ひどすぎる！恥を知れ」「食品問題には厳罰を科すべき」「食品安全に関する違反のコストが低すぎるからこういうことがなくならないんだ」「なぜいつも事が起きてから調査なんだ。それでは遅い」といった声が上がった。

また、「見て見ぬふり。この件はたまたま暴かれただけで、まだ表に出ていない同じことがいくつあることか」「なぜこういう事件がなくならないんだ？なぜ他国のように保護者たちが当番制で監視するようなシステムができないんだ？」「うちの小学校では保護者は厨房にすら入れてもらえない。見つかるわけがない」との声も寄せられている。（翻訳・編集/北田）