6日、ブラジル政府が米アップルに対し充電アダプタが付属しないiPhoneの国内販売を停止するよう命じた。これに対し、アップルは異議を申し立てている。新浪科技の中国のSNS・微博（ウェイボー）アカウントが7日付で報じた。

ブラジル法務省はアップルに対し、1227万5000レアル（約3億3856万円）の罰金を科し、充電アダプタが付属しないiPhone12以降の新機種の販売停止を命じた。これに対し、アップルは異議申し立てをする方針を示し、「アップルは自社が行っているすべてのことが人と地球に与える影響を考慮している。充電アダプタには大量の亜鉛とプラスチックが使われている。包装からこれを取り除くことで200万トンの炭素排出を削減でき、これは年間50万台の自動車を公道から取り除くことに相当する」と訴えた。

中国でも2021年10月、充電アダプタが付属しないことへの不満から大学生が訴訟を起こしており、この問題への関心は高い。

中国のネットユーザーからは、「（アップルの言い分は）偽善だ」「中国でも販売禁止にした方がいい」「充電器の値段も低くするならいいけど」といった声や、「iPhone自体を作らなければ環境を守れるでしょ」「環境に優しくするなら、本体を裸で売りなよ。包装はいらないでしょ」と意見する声、「初めてiPhoneを買った人はどうやって充電すればいいの？」と疑問を呈する声も上がった。（翻訳・編集/刀禰）