Record China 2022年9月1日(木) 0時0分
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中国のスーパーでヨーグルトを購入した客が、賞味期限が1分切れていたとしてスーパーに賠償を請求した騒動が物議を醸した。
中国メディアの北京青年報によると、李(リー)さんが先日、近所のスーパーで4.9元(約100円)のヨーグルト(飲むタイプ)1本を購入した。ヨーグルトの賞味期限は「製造から21日間」とされており、期限は当日の午後8時28分までだった。しかし、レシートに印字された購入時間が同日午後8時29分で1分間過ぎていたことから、李さんは店に1000元(約2万円)の賠償を要求した。
李さんは「たとえ1分でも期限が切れていたことに変わりはない」と主張する一方、店側は「返品は受け付けるが賠償金は支払わない」とし、双方は真っ向から対立した。北京青年報は「この事件はどのように解決すればよいのか。店側は賠償すべきなのか」と読者に意見を求めた。
これに対し、ネットユーザーからは「店内で期限が切れるのをずっと待ってたんでしょ?」「その日に賞味期限が切れる商品を持って店内で時間が過ぎるのを待ち、店員に回収されるのを避け、会計を済ませて賠償を請求する。こういう客が何をしたいのか、よく分かるよ」との声が上がる一方、「店は賠償を免れない」「事情はどうあれ、スーパーの管理と信用の問題」「ヨーグルトなんて普通は期限が切れそうになったら早めに棚から下げると思うけど」との意見も書き込まれた。
なお、中国メディアの毎日経済新聞によると、李さんはその後、訴訟を起こしたが、裁判所が人民調停委員会に調停を委託。最終的に店側が李さんに400元(約8000円)を賠償することで双方は和解したという。
同記事は食品安全法を基に、「商品の所有権が李さんに移るのは李さんが代金を支払った瞬間から。レシートに表示された時間を基準とし、それまでは商品に関するすべての問題は店が責任を負う。そのため、(今回の場合は)たとえ1秒であっても、スーパーは法的責任を負うべき」と指摘。ただ、「客が賞味期限が迫っていることを知りながら、故意にすぐに会計を済ませなかった場合はこの限りではない」とも伝えた。(翻訳・編集/北田)
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