人民網日本語版 2022年8月31日(水) 7時30分
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上昇を続ける指数から、年初以来の中国の各種インフラ建設の活性レベルの持続的な上昇、新インフラプロジェクトの相次ぐ実施が、投資の安定と成長の安定をありありと伝えていることがわかる。
1回また1回とすくい上げたり運んだりするパワーショベルの稼働時間からビッグデータを導き出し、インフラ投資・建設の進展を描き出す「パワーショベル指数」は、実物作業量への投資を考える時の最良の指標だ。少し前に発表された同指数によると、7月の全国の建設機械の平均稼働率は65.4%で、1-6月の60.37%を上回った。上半期のパワーショベル総稼働時間は前年同期比6.86%増加した。上昇を続ける指数から、年初以来の中国の各種インフラ建設の活性レベルの持続的な上昇、新インフラプロジェクトの相次ぐ実施が、投資の安定と成長の安定をありありと伝えていることがわかる。人民日報が伝えた。
「パワーショベル指数」が反映する状況は、関連の統計データと相互に裏付けし合うことが可能だ。中国国家統計局が発表したデータによると、今年1-7月にはインフラ投資が同7.4%増加し、成長率は1-6月を0.3ポイント上回った。投資の先行指標を見ると、上半期に新たに着工したプロジェクトは13万4000件で、同2万6000件増加した。新規着工プロジェクトへの建設投資額の見通しは同22.9%増加した。投資プロジェクト(不動産開発投資を含まない)の実行ベース投資額は18.8%増加した。こうした数字から、マクロ政策が先頭に立って力を発揮し、適度に前倒ししてインフラ建設を展開するとの努力が大きな成果を上げたことがよくわかる。実際、建設プロジェクトは投資から実物作業量を形成するまでに一定のサイクルが必要であり、経済安定の一連の政策措置が加速的に実施されて効果を上げるのに伴って、有効な投資規模はさらに拡大することが確信される。
インフラは経済・社会の発展にとって重要な支えであり、重要インフラ建設プロジェクトは呼び込む投資の量が大きく、産業チェーンが長く、生み出す雇用が多く、マクロ経済という大局を安定させる重要な足がかりだ。中央政府から地方政府まで、従来のインフラの水準を引き上げると同時に、新型インフラの建設も加速している。不足点や弱点の補強に焦点を当て、第14次五カ年計画期間(2021-25年)に重要プロジェクト建設102件を加速的に推進し、すでに始まっている2600件余りのプロジェクトは安定的に秩序よく実施する一方で、構造調整に力を入れて後半の力を増強し、「東数西算」(東部地域のデータを西部地域で保存・計算すること)プロジェクトを全面的にスタートし、「5G+インダストリアル・インターネット」の建設中プロジェクトは3100件を超え、累計で5G基地局185万4000カ所を開設・開通する。これは経済という大局の安定を力強く下支えするだけでなく、近代化したインフラシステムの構築に力添えをすることにもなる。
現在、中国経済は安定に向かい回復上昇する重要な時期にさしかかっている。重要な時間の節目をしっかりとらえ、経済回復の基礎を固め、マクロ経済という大局を着実に安定させるには、経済の回復発展に対する投資の重要な役割を引き続き発揮させることが必要だ。有効なニーズの不足が当面の経済回復を制約する状況の中で、投資の有効性を高めるには、速やかに思い切った政策決定を行ってそれを実施し、タイミングを見失わないことが必要だ。
経済運営はなお一部の突出した問題点に直面するが、中国経済の安定傾向の中で好調さを維持し、長期的に好転するとのファンダメンタルズには変わりがない。小さなパワーショベルから見えてくるのは、インフラ建設の急速な推進で、さらに言えば投資の効果と信頼感の持続的な上昇だ。こうした積極的な変化の中に、中国経済が絶えず前進するための新たなエネルギーが潜んでいる。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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