都市部公園の「怪魚騒動」、湖の水抜き北米原産アリゲーターターガーと判明―河南省汝州市

Record China    2022年8月27日(土) 20時20分

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河南省汝州市の雲禅湖で「大きな怪魚」が目撃された件で、当局が湖の水を抜いて捜索したところ、現生地が北米大陸のアリゲーターターガー2匹を捕獲することに成功した。

中国の河南省汝州市市民が、市内の人口湖の雲禅湖で「大きな怪魚」を目撃した件で、当局側が湖の水を抜いて捜索したところ、27日午前0時ごろに現生地が北米大陸のアリゲーターターガー2匹を捕獲することに成功した。飼育していた人が放った可能性があり、法律専門家は「悪質な場合には刑事責任を追及されることもある」と警告した。

雲禅湖がある汝州市中央公園の管理事務所には、市民から体調70-80センチの「怪魚」を目撃したとの情報が寄せられていた。

公園側責任者のキ立(「キ」は「其」の下に「糸」)氏によると、最初は大型投げ網を使って漁獲しようとしたが失敗。次に専門家チームに依頼し、ソナーを使って位置を特定しようとしたが魚影を確認することはできなかった。「怪魚」は騒ぎを感知して身を隠した可能性があると判断した。園側はさらに大型巻き網を使い、餌を投与することで捕獲しようとしたが失敗。そのため、湖水の水を抜き取る方法を採用した。公園内には他にも池があり、水系はつながっているので、水を浪費することはなかった。

捕獲されたのはアリゲーターターガーのオスとメスの計2匹。アリゲーターターガーは北米大陸南部のミシシッピ川などにすむ大型の肉食性の魚。雲禅湖で捕獲された2匹は体長が70-90センチだったが、アリゲーターターガーは体長が3メートル以上になった個体が捕獲されたことがある。

公園側は捕獲したアリゲーターターガーを「無害化処理」した。また雲禅湖の消毒作業も実施した。

日本でも淡水水系内でアリゲーターターガーの生息が確認されるようになった。生態学などを研究する静岡大学の加藤英明准教授は、日本の生態系内でのアリゲーターターガーの生息について「大型個体では年間数十キロもの餌を必要としますので、生態系に与える影響が大きいのは明らか」と警告した。日本では現在までにアリゲーターターガーは属するガー科(通称・ガーパイク)全体として、学術研究や教育目的などの場合以外には飼育が禁止される特定外来種に指定された。

汝州市内の雲禅湖でアリゲーターターガーが生息していたことについて、河南豫竜法律事務所の付建弁護士は「許可を得ずに外来種を無断で入手する、自然界に放つ、あるいは投棄することは違法行為に該当する。情状が深刻な場合は刑事責任を追及されることがある」と注意を促した。(翻訳・編集/如月隼人




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