Record China 2022年8月28日(日) 14時0分
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中国メディア・中国青年報は25日、「近視は治る?2割を超える保護者が『信じる』と回答」とする記事を掲載した。
記事は、「『視力は回復できる』『数カ月で効果がある』といった一部の企業の宣伝や約束は多くの親を感動させた。どれほどの親が『近視は治る』という言葉を信じているのだろうか?」とし、中国青年報の社会調査センターがアンケート調査プラットフォームの「問巻」と共同で小中学生の保護者1603人を対象に実施した調査の結果を引用した。それによると、回答した保護者の24.3%が近視は治ると「信じている」と答えた。27.4%は「なんとも言えない」とし、「信じない」と答えたのは半数以下の48.3%となった。さらに、調査対象となった保護者の62.1%は「近視治療器」や「28日間メガネを外す」など近視予防・抑制をうたった虚偽の宣伝に悩まされていると回答した。
記事は、今学期から高校3年生になる娘を持つ母親へのインタビューを紹介。娘は小学校3、4年生から近視だった。母親は、「私自身も近視なので、近視は不可逆で遺伝する可能性があると知っていました。だから娘の近視を知った時の気持ちは沈痛で、深く自分を責めました」と話した。母親が娘に角膜矯正用コンタクトレンズを付けさせたところ、近視を治したいという同僚から次々と相談された。しかし母親は「このコンタクトレンズは視力を回復させる効果はなく、近視の進行を抑えるだけ」と相手に伝えていた。母親は、「近視が不可逆であることを知っていたので、近視が治ることを宣伝する広告を信じたことはありませんでした」と述べている。
中国中医科学院眼科医院の謝立科(シエ・リークー)副院長・主任医師・博士課程指導教官は、「友人の中でマイナス8.0度の(矯正具が必要な)強度近視が治るという広告を出した者がいる。これは絶対にあり得ないことで、典型的な虚偽の宣伝だ」とし、「近視の手術をしない限り、度数をマイナス8.0度から0にすることはできないし、これ(手術)も屈折度を治療するだけで、眼軸の長さに変化はない。強度近視の根源と危害は眼軸が伸びてしまうことにある」と説明した。同氏によると、正常な視力では人の眼軸は22〜24ミリだが、近視の度数が高くなるにつれて伸び、特に強度近視では眼軸が24ミリをはるかに超え、さらには27〜28ミリになる人もおり、徐々に眼の病気が生じるという。
記事は、今学期から大学3年生になる楊さんへのインタビューも紹介した。記事によると、楊さんは自分が虚偽の広告の被害者だと感じている。中学生の夏休みに母親に連れられて北京の眼科を訪れたところ、白衣を着て医者だとかたる人物から、「(その日は)権威ある漢方専門家が近くで診察しています。近視を短期的に治すことができ、めったにないチャンスですよ」と告げられた。そこで、急きょスケジュールを変更して相談しに駆けつけたところ、だまされていることに気づき、病院に戻った時にはすでに受診の時間が過ぎてしまっていたという。楊さんは、「今になって思い出しても非常に残念で悔しいです」と話している。
謝氏は、「現在わが国は、教育部、国家衛生健康委員会、国家近視予防・抑制チームを含め、近視予防・抑制について多くの合理化への提案を行っている。商業機関やネット上の宣伝を盲目的に鵜呑みにしないでほしい」と述べ、近視の予防・抑制について、国の正規の部門が発表した効果的な措置に基づき実践することを提案している。例えば、「1回の目の使用時間をあまり長くしないこと」「緑の植物を多く見ること」「毎日少なくとも2時間屋外で活動すること」「正しい座り方を維持すること」「室内の光を重視すること」などだ。
また、「本を20分読んで20秒休むということは、1回の授業が45分であるため、学生の間は難しい。子どもたちは授業の合間には本を読み続けるのではなく、遠くを見たり、緑を見たりして、適切な活動をすることをお勧めする」とし、効果的に目の血行を改善し、眼精疲労を緩和することができるという目の健康体操に言及した。(翻訳・編集/刀禰)
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