人民網日本語版 2022年8月25日(木) 15時30分
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中国のネット上で最近、「夜に何かを決めるのはおススメしないワケ」という話題が検索のトレンド入りしている。
中国のネット上で最近、「夜に何かを決めるのはおススメしないワケ」という話題が検索のトレンド入りしている。そして、多くのネットユーザーが衝動買いしたこと、告白されて「OK」してしまったこと、衝動的に仕事を辞めてしまったこと、元カレ・元カノに連絡してしまったことなど、夜に何かを決めて後悔したエピソードを続々と寄せている。その共通点は、決める時は何の違和感も感じなかったのに、翌朝目が覚めると後悔して落ち込むという点だ。中国日報網が伝えた。
実際には、科学的な観点から見ても、夜に何か大事なことを決めるのはお勧めできない。多くの研究で、誰でも1日活動しているうちに精神的エネルギーを消耗することが分かっている。時間がたつにつれて、精神的に疲れ、仕事がはかどらなくなることもある。長時間の精神的な疲れによりもたらされる現象は「認知的倦怠感」と呼ばれ、それが起こると考えが妨げられたり、計画を立てるのに時間がかかったりするようになり、思考力も低下する。また、複雑な情報を処理する能力も下がってしまう。
こうしたことと何かを決めることにはどんな関係があるのだろう?実は、「認知的倦怠感」の副作用の影響を受けると、いくつかある選択肢からより簡単なものを選ぶようになる。これは「疲れたから、どうでもいいや」という思考に似ている。
多くのネット上のデータによると、多くの人は1日当たり3万5000回の意志決定を行っている。「それはちょっとオーバー」と感じるかもしれないが、コーネル大学の研究者の統計によると、食べることや飲むことに関する意思決定だけでも、1人当たり1日平均227回の決定を行っている。何気なく何かを決めるだけでも実はエネルギーを消耗しており、夜には誰でも「認知的倦怠感」の影響を受けるようになる。
では、どうすれば後悔する決定をしないようにすることができるのだろう?夜に何かを決めることが勧められないなら、いつ決めればいいのだろうか?
1.決定は午前中が最適
国際的な認知科学誌「Cognition」に掲載されたある研究では、早起きの習慣があるかないかにかかわらず、何かを決めるのに最適の時間は午前8時から午後1時の間であることが分かった。同研究では、決定をする時間を午前8時から午後1時、午後3時から午後8時、午後10時から夜中の3時の3パータンに分け、チェスにおける決定の正確度を分析した。すると、決定に必要な時間こそ長くなるものの、午前中の正確度が最も高かった。
2.何かを決める前にはまず食事
研究の結果、おなかが空いている時ほど危険を冒すことが好むのに対して、おなかがいっぱいになると手堅い決定をし、危険を冒すことを好まなくなることが分かった。おなかがいっぱいになると、体内で食欲を抑制するホルモンのバランスに変化が起き、食欲がなくなり、金銭面のリスクを選好する度合も下がった。
しかし、自分がおなかが空いているかがよく分からないという時もあるだろう。そんな時は、より適切な決定をするために、まず食事をするというのが得策となるだろう。
3.不必要な選択肢はカット
何かを選ぶ前に、まずその目的を明確にし、選択肢を減らすと、選択が容易になるだろう。そうすると、どれを選べば良いのかに悩んで疲れるということを避けることができるほか、認知的倦怠感の影響を減らすこともできる。
どれを選択肢から外すことができるかを明確にするために、「重要度と緊急度のマトリクス」を使い、選択肢を「重要かつ緊急」、「緊急だが重要でない」、「緊急ではないが重要」、「緊急でも重要でもない」の4種類に分けることもできる。この方法を使うと、あまり深く考え込むことなく、客観的に事実を見極め、最も理にかなった選択をすることができるだろう。 「YES」か「NO」しかないような選択であっても、まず、「緊急か」、「重要か」を考え、労力をかけて行う必要があるかを判断することができるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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