Record China 2022年8月24日(水) 16時0分
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23日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国で公開された人気アニメ映画シリーズ最新作「ミニオンズフィーバー」について、エンディングの内容が改変されて上映されていると報じた。
2022年8月23日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国で公開された人気アニメ映画シリーズ最新作「ミニオンズ フィーバー」について、エンディングの内容が改変されて上映されていると報じた。
記事は、同作が中国で20日に公開されて以降「中国版では結末が改変されていた上、オリジナル版より1分長くなっていた」との声が続々と寄せられていると紹介。オリジナル版ではシリーズの悪役キャラクター・グルーが少年犯となる過程が描かれ、最後は大悪党ワイルド・ナックルズとともに警察の追っ手から逃れ、一緒に馬に乗って逃亡するエンディングだったのに対し、中国版ではワイルド・ナックルズが警察に掴まって20年間投獄されるという勧善懲悪の結末に加え、グルーについては「家族の元に戻った。そして彼の最大の成果は、3人の娘の父親になった」と善人化するエピソードが盛り込まれていたと伝えている。
そして、中国版ツイッター・微博で1440万のフォロワーを持つ映画評論アカウントが「この作品の中国版はオリジナル版より1分長い。なぜ1分長くする必要があるのか、それはアニメがわれわれを蝕むのではないかと心配しているからだ」とコメントしたことを紹介、改変された結末について「多くのネットユーザーが嘲笑している」と伝える一方で、改変の経緯については「中国の映画審査員が要求したものか、制作者が中国市場に合わせてアレンジしたものかは不明である」とし、同作品の中国での配給元である華夏電影発行公司、中国電影公司からは回答が得られていないと伝えた。
記事は、中国ではこれまでにも多くのハリウッド作品について、ストーリーを省略したり改変したりというケースが見られ、場合によってはオリジナルと全く異なる結末になることもあるとした上で、最近の事例として1999年公開の映画「ファイトクラブ」の中国版がネット配信された際、ビルを爆破するオリジナルのラストシーンが警察の迅速な行動によって爆破を阻止するという結末に差し替えられており、中国のネットユーザーから嘲笑を浴び、監督や原作者からもクレームを受けたため、オリジナルシーンが復活するという騒動があったことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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