韓国、小学生の間で危険な“自殺ごっこ”が流行ー韓国メディア

Record Korea    2022年8月23日(火) 20時0分

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22日、韓国・ヘラルド経済は「韓国の小学生の間で、自殺を思わせるパフォーマンスが流行している」と伝えた。

2022年8月22日、韓国・ヘラルド経済は「韓国の小学生の間で、自殺を思わせるパフォーマンスが流行している」と伝えた。

記事によると、小学生の間で最近、YouTubeTikTokなどに「私は失敗作なんだって」「失敗作だと言われた」というタイトルで動画を投稿することが流行している。人気ボーカロイド・初音ミクが歌う「失敗作少女」をBGMに、自殺を思わせる動作をする内容だという。この曲の歌詞には「私は失敗作だ」「いらない子なんだって」などの表現がある。

こうした状況に、市民からは「いくら“ごっこ”とはいえ、度が過ぎている」と心配の声が上がっているという。記事は「もし自分の子がこういう動画を公開していたらとてもショックだ。子どもたちが自殺を軽く考えることがないよう、動画配信サービス側は規制すべきではないか」「子どもたちが自分の命を軽く考えるような遊びをすること自体、まともな状況ではない。教育や社会の問題として見直すべきではないか」などの声を紹介している。

専門家はこうした“自殺ごっこ”が実際の自殺につながる可能性があると警告している。忠北(チュンブク)大学児童福祉学科のシン・ナリ教授は「自殺衝動につながりかねない行動」だと指摘。「小学校低学年の場合、現実と想像が区分できるようになる段階のため、こうした行動を繰り返すと自殺というものに慣れ、容易に接近するようになりかねない」「ごっこだとしても、自殺のまねをするような行動をしていたら、周囲の人がすぐに介入すべきだ」と警告している。実際に昨年12月には、小学5年生の女児がYouTubeで「小学生自殺」「この世が嫌になった時に聞く歌」などと検索したのち、自殺を選んだという事件があったという。

小学生を含む10代の若者の自殺は増加傾向にあるという。統計庁によると、2020年の10~19歳の自殺率は6.5%で、10年より1.3ポイント上昇した。10~19歳の自殺者のうち小学生の比率は約5%で、年間40人前後だという。あるアンケート調査によると、小学校6年生の21.9%が「学業や成績によるストレスで、ぶち壊したい衝動に駆られたことがある」、24.8%が「自殺したいと思ったことがある」と答えたという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「これは笑い事ではない。こういうことをする子が100人いたら、そのうち4~5人は本当に死んでしまうだろう。大人が関心と愛情を持ってよく見てあげなければいけない」「深刻な問題だよ。子どもは子どもらしく公園で体を動かして遊ぶべきなのに、スマホをいじってばかりいれば、こういうことにもなる」「生きることが苦痛なのは確かだからな…」「いい年をした大人の自分だってヒイヒイ言ってるのに、子どもたちだってつらいさ」「早朝から夜遅くまで学校や学習塾、習い事に大忙しの子どもたちの現実を考えたことがあるか?。大人がまず反省しなくちゃいけない」「子どものスマホでYouTubeや動画を見られないようにすべき。うちは息子のスマホにそういう設定をしている」「大人はお金に夢中、子どもはスマホに夢中」「『あなたは愛されるために生まれてきた人』という歌詞の古い曲がある。今思うと名曲だな」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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