ロボットが「あらゆるサービスを担当」へ、世界ロボット大会開幕―中国

人民網日本語版    2022年8月19日(金) 21時50分

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世界ロボット大会2022が18日、北京市の北京亦創国際エキシビションセンターで開幕した。

世界ロボット大会2022が18日、北京市の北京亦創国際エキシビションセンターで開幕した。今大会のテーマは「共に創造し共に分かち合い 共に話し合い共に勝ち取る」だ。北京商報が伝えた。

■ロボット+応用シーンモデルを初採用

今大会にはフォーラム、博覧会、コンテストの3大セクションと一連の関連イベントが設定され、23の国際機関のサポートを受けている。初めて「ロボット+応用シーン」の展示スタイルが採用され、中国内外のロボット分野のリーディングカンパニー130社以上が500点を超える製品を出展し、先端性を競い合う。また、今年の大会には人型ロボット専用エリアが初めて登場する。

背は小さいものの、大活躍したロボットがある。空港、病院、政府庁舎、コンベンション・センター、ショッピングセンター、など公的サービスのシーンで、サービスロボットはますますよく見られるようになっている。会場を眺めると、さまざまなロボットがそれぞれの特技を生かして、リアルな人間と人型ロボットが一緒に活躍し、まるで双子のように見えた。障害者はスマート歩行補助ウェアラブルデバイスのサポートによって、健常者と同じように歩いていた。今年初めに行われた2022年北京冬季五輪では、氷上スポーツの人気が沸騰したが、今大会の会場ではカーリングロボットが負けまいと戦っていた。また、100匹を超えるロボット犬が会場でダンスを披露し、来場者にクールなテクノロジー体験ショーをもたらした。

「ロボット+農業」専用エリアでは、大規模な畑で作業するロボット、果樹園で作業するロボット、農業施設で作業するロボット、家畜・家禽の養殖をサポートするロボットなどが展示された。中でも北京博創連動科技が出展したスマート田植え機とスマート農場が注目を集めた。

「ロボット+医療」専用エリアでは、数多くの医療機器が高い関心を呼んだ。ロボットたちの「手」の動きは非常に細かく、低侵襲性の腹腔鏡手術を行うことができ、さらには脳にメスを入れて、正確な操作で脳内出血の患者を救うこともできる。医師に代わって血管介入手術を行い、介入手術を担当する医師を医療被曝から遠ざけることもできる。

このほかA館に設置された広東博智ロボット有限公司の建設用ロボット展示ブースに登場したタイル敷設ロボットは、レーザーによるナビゲーション、ビジュアル識別システム、標高測位などの技術を通じて、自動的に動き出し、正確に移動し、自動的に敷設し、接着剤貼りやタイル運搬など一連の動作を行うことができ、住宅、高速鉄道駅、空港、オフィスビルなどのシーンでの応用が可能だ。スタッフの話では、800ミリメートル×800ミリメートルの一般的なタイルであれば、このロボットは1時間で7~8平方メートルの面積に敷設することができ、作業効率は人間の2倍から3倍だという。

■全力で産業チェーン・サプライチェーンの安定を守る

ここ数年、中国のロボットは非常に速いスピードで発展した。工業・情報化部装備工業一司の汪宏副司長は記者会見の中で、「ロボットは産業のデジタルトランスフォーメーションを推進し、デジタル経済発展を促進する重要なツールとして、今、人類の生産活動・生活およびさまざまな分野への融合のスピードが加速している。ロボット産業も極めて大きな発展のポテンシャルを示している」と述べた。

国際ロボット連合会のまとめた統計データによれば、2021年の世界産業用ロボット市場は新型コロナウイルス感染症の中でも力強い成長傾向を維持し、設置数が過去最高を更新して前年比27%増の48万7000台に達した。サービス用ロボットと特殊ロボットも急速な発展傾向を保ち、イノベーションが活発に行われたという。

ロボット産業ウォッチャーの許意強(シュー・イーチアン)氏は、「現在のロボット産業の最も中心的な役割は、産業用汎用型ロボットの普及を推進することだ。最近発表された指導意見によれば、近い将来、ロボット+コンセプトが形成され、農業、製造業、物流、金融、商業、ホーム・インテリアなどの業界で複数のタイプの応用シーンが形成されるだろう。ロボットが人間に代わって繰り返しの多い煩雑な肉体労働を行うようになるのが大きなトレンドだ」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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