40万円ほどで1カラット、ダイヤが手軽に買える時代が到来?―中国メディア

人民網日本語版    2022年8月10日(水) 7時30分

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2万元(約40万円)足らずで、1カラットのカラーグレードの高いダイヤモンドの指輪が買える時代が到来したのだろうか?

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2万元(約40万円)足らずで、1カラットのカラーグレードの高いダイヤモンドの指輪が買える時代が到来したのだろうか?中国では最近、手ごろな価格の合成ダイヤモンドが若者の心をわしづかみにしている。中国新聞網が伝えた。

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人工ダイヤモンドとも呼ばれる合成ダイヤモンドは、実験室または工場で特定の技術と製法を駆使して製造されたもので、その外観や化学成分、結晶構造は天然ダイヤモンドと全く同じであるため、多くの消費者は天然ダイヤモンドの「安価な代替品」と見なしている。

95後(1995~99年生まれ)の何潔(ホー・ジエ)さんは結婚指輪を選ぶ際、合成ダイヤモンドの指輪をオーダーメイドした。「1.5カラットのルースが1万7000元で、それを指輪にしてもらって合わせて2万元だった。ダイヤモンドのカラーグレードは高いほうで、Eカラー、VS1グレードだった。天然ダイヤモンドだったら十数万元はする」とし、「その指輪を見ても、周りの友人らは合成ダイヤモンドには見えないと言っている。肉眼では、本当に天然ダイヤモンドと何ら変わりはない」と話す。

昨年結婚した北京の常露(チャン・ルー)さんは0.7カラットの天然ダイヤモンドの指輪を2万元近くで購入した。何さんの1.5カラットの合成ダイヤモンドとほぼ同じ価格で、「Fカラーで、VS11グレード。カラーグレードは、むしろ何さんの方が高い」という。

■合成ダイヤモンドが安いのはなぜ?

ざっと見積もって、合成ダイヤモンドの価格は天然ダイヤモンドの3分の1ほどで、5分の1というケースさえある。

ある販売員によると、合成ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの成分、外観は同じで、どちらも本物のダイヤモンド。鑑定に出しても、それを見分けるのは至難の業という。合成ダイヤモンドが安いのは、生産周期が短く、コストも安いからだ。「天然ダイヤモンドの相場は高すぎる。今は多くの若者が合成ダイヤモンドを選ぶようになっている。それを結婚指輪にすることも受け入れられている」という。

■金銭的価値を重視する人に合成ダイヤモンドは向かない?

ただ、現時点では、合成ダイヤモンドの末端消費市場の浸透率はまだ低い。

「合成ダイヤモンドは買わない」と話す消費者もいる。天然ダイヤモンドを買ったことがあるという余瑶(ユー・ヤオ)さんは、合成ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違いについて、「肉眼では見分けはつかないが、すべてのダイヤモンドには証明書が付いていて、そこに天然か合成かが明記されている。証明書が、購入するダイヤモンドにどれほどの価値があるかを示している」との見方を示す。

また、取材に応じた多くの女性は「自分がもらったダイヤモンドが天然ではなく、合成だったら、ちょっと気にすると思う。私のことをそれほど愛していないのかもと感じるかもしれない」とした。

ある業界関係者は、「合成ダイヤモンドの生産コストは低く、1カラット2万元なら高い方だ。また、合成ダイヤモンドの場合、価値を維持することはほぼできないといっても過言ではない。例えば、9万元(約180万円)以上する天然ダイヤモンドを買ったとすると、今の相場なら、約7万元(約140万円)で売却できる。一方、3万元(約60万円)で買った合成ダイヤモンドの場合、売却価格は1000元(約2万円)ほどだろう。肉眼では見分けられないが、売却する時は証明書が必要で、合成か、天然かはすぐに分かる」と説明する。

一方、国信証券は「天然ダイヤモンドが高級ぜいたく品市場で安定した地位を築いているのに対して、合成ダイヤモンドブランドは主にアクセシブル・ラグジュアリーがその位置付けで、購買力が低いものの、ファッションのコーディネートにこだわるZ世代やミレニアル世代の消費者をターゲットにしている。合成ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドの約3分の1という価格やほとんど差のない外観を武器に、消費者の購買力のハードルを大幅に下げており、それが普及する巨大なポテンシャルを秘めている」との見方を示している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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