羽生結弦の役割は計り知れない、フィギュアへの執着と勇気に感動―中国メディア

Record China    2022年8月4日(木) 22時0分

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中国メディアの瀟湘晨報はこのほど、プロ転向を表明したフィギュアスケートの羽生結弦について「その余生に限界はない」とする記事を掲載した。

中国メディアの瀟湘晨報はこのほど、プロ転向を表明したフィギュアスケートの羽生結弦について「その余生(プロ転向後の活動)に限界はない」とする記事を掲載した。

記事はまず、羽生が7月19日に行った会見で今後は競技会に出場せず、プロのフィギュアスケーターとして活動していくと表明したことに言及。「これは、世界最高の成績と人気を誇る現役選手が、『選手』から『パフォーマー』に変わることを意味する」とした。

その上で、66年ぶりの五輪連覇など数々の輝かしい成績を残した羽生を「偉大」とたたえ、「競技の外でもその整った顔立ちや謙虚な性格で世界中にファンが多く、また選手たちからの人望も厚く、フィギュアスケートという競技の普及における役割(の大きさ)は計り知れない」と論じた。

そして、2014年のソチ五輪では金メダルを獲得したものの2度転倒したことが悔しく、寝食を忘れるほど練習に打ち込んだと紹介。「彼のような人物が人並み以上の努力をした先には、常人が思うような『優勝』ではなく、自分との勝負のようなものがあった。だからこそ、彼は北京五輪で誰もなしえなかった4回転アクセル(4A)に挑んだのだ」とした。

4Aについては「人類の限界を超える技」とする一方、「アクセルの得点(基礎点)は2番目の技(ルッツ)よりも1点高いだけで、コストパフォーマンスが非常に悪い技だ」とも指摘。「それでも彼は自分の目標に挑戦することを選んだ。結果は転倒して、五輪3連覇はならなかった。彼はプロ転向後も4Aへの挑戦を続けることを明言した。フィギュアスケートへの執着心と限界に挑戦する勇気こそが、特に感動的な部分だ」と続けた。

記事は、6月の国際スケート連盟(ISU)の総会で表現力を評価する演技構成点を5項目から3項目に減らすルール改正があったことに言及し、「羽生の演技に大きな影響を与えるとの見方が一般的で、むしろ彼のために“オーダーメイド”したと言っても過言ではなかった」と指摘。プロ転向は「羽生からの“回答”だったのかもしれない」とした。

そして、「競技人生に別れを告げ、採点、審査員など複雑に絡み合ったシステムに別れを告げ、プロのリンクに身を投じた羽生は今ようやく、より軽やかな姿で、自分の純粋な氷上の夢を追い続けることができるようになった」とし、「羽生已“結弦”、余生無界限(「羽生はすでに弦を結び、余生(これからの活動)に限界なし」の意味。中国語読みで韻を踏んでいる)」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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