約1000年前の中国高僧の即身仏が中に入った仏像、オランダ人に返還命じた一審判決維持―中国

Record China    2022年7月19日(火) 23時0分

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福建省高級人民法院は19日、約1000年前の中国高僧の即身仏が中に入った仏像の返還をオランダ人に命じた一審判決を維持する旨の判決を下した。

約1000年前の中国・宋の時代の高僧、章公祖師の「即身仏」とみられる遺体が内部に入っていた仏坐像を購入したというオランダ人のオスカル・ファンオフェレーム氏を相手取り、中国福建省三明市大田県陽春村の村民委員会らが仏像の返還を求めて起こした訴訟について、福建省高級人民法院(裁判所)は19日、ファンオフェレーム氏に仏像を返還するよう命じた三明市中級人民法院の2020年12月4日の判決を維持する旨の判決を下した。

中国紙・環球時報によると、第二審は、「仏像はもともと陽春村の普照堂に祀られていて1995年12月に盗まれたものだ。ファンオフェレーム氏は96年にオランダのアムステルダムで購入したと主張しているが、取引を証明する文書を提供していない。盗まれてから20年近くたった2015年3月にファンオフェレーム氏はハンガリーの自然史博物館で開催された展覧会で一般公開することを許可した」「仏像は中国閩南地域の伝統習俗と歴史の痕跡を反映するもので、地元民らが長期にわたり祀り崇拝し、特別な感情を抱いており、法律から言っても道理から言っても人情から言っても返還すべきものだ」などとした。(翻訳・編集/柳川)


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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