工業デザインにも注力、同分野で世界的に権威ある賞の受賞も―ファーウェイ

Record China    2022年12月25日(日) 13時0分

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ファーウェイは、工業デザインについても高い評価を得るようになった。写真HUAWEI nova 10。

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中国企業の華為技術(ファーウェイ)は研究開発費に巨額を投じる企業として知られるが、同時に工業デザインの“進化”にも大いに力を入れている企業だ。同社最高級幹部の一人である余承東常務役員は、一部の中国企業がファーウェイの工業デザインを「パクっている」として厳しく批判した。

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スマートフォンなどファーウェイの消費者向け製品は中国国内市場で、「高級ブランド」としての地位を確立した。同社製品には、高性能であるだけでなく、「使用体験感」の向上を極めて重視している特徴がある。工業デザインは「純粋芸術」とは異なり、製品イメージとの合致や、使った際の心地よさ、使用したり所持することで喜びを感じるといった要素が重要だ。そしてファーウェイ製品は、メディアからデザイン性を高く評価されることも多い。ハイテク情報を提供する中関村在線(ZOL)は22日付で、2022年の「ZOL推薦商品」をファーウェイ製折り畳み式スマートフォンのP50 Pocket(P50 ポケット)と発表した際に、同製品を「優秀な工業デザイン能力と技術特許による製品で、さらにはより新奇な体験をもたらすことができる携帯電話」と評した。

ファーウェイが工業デザイン分野で成果を挙げているのは、消費者向け製品だけではない。傘下企業の東莞ファーウェイロボットが完成させた人工知能計算センターは12月になり、中央政府の工業及び情報化部(工業情報省)による中国優勝工業デザイン賞の金賞を獲得した。

同社の余承東常務役員は、上海市政府が9月に開催した第1回「世界デザインの都大会」の開幕式の基調講演で、中国の製造業がローエンドからハイエンド、低品質から高品質への転換を図り、世界的ブランドへと成長する過程において、デザインは非常に重要との考えを示した。

余常務役員はさらに、ファーウェイ製品のデザインについて「歳月の試練、時間の試練に耐えることを追求せねばならない」と説明。自らへの課題として、デザイン採用の最終的な決定者として「私のセンスが低すぎると、私はチームにとっての災難になるかもしれない」と考えており、デザインセンスを高める努力をしているという。もちろん、同社にはデザインの専門チームも存在し、さまざまな調査研究を進めている。

余常務役員はまた、中国の一部企業はファーウェイのデザインを「パクっている」と強調し、「西洋の文化では、他人の真似をするのはとても恥ずかしいことだ。しかしわれわれ中国人は皆がライセンス料を払わずにすべてそのまま使い、さらには自分のライセンスだと言う」と批判した。余常務役員は、工業デザインは知的財産だと、改めて強調したことになる。

ファーウェイの工業デザインは国際的な評価も高めつつある。6月には、同社の新世代型キャビネットであるAPM5950がドイツ・エッセンに本拠を置くノルトライン=ヴェストファーレンデザインセンターが選出するレッド・ドット・デザイン賞を受賞した。レッド・ドット・デザイン賞は工業デザインの分野で「世界の三大賞」の一つとされる、権威ある賞だ。

新世代型キャビネットのAPM5950

APM5950キャビネットは簡素化されたデザインが印象的だが、特徴は外観だけでなく、モジュール設計とヒューマンエンジニアリング設計を採用したことで、柔軟な設置や迅速かつ安全なメンテナンスが可能であり、消費エネルギー効率を90%まで高められることにもある。

ポーランドでは、APM5950のモジュール設計と持続可能な進化アーキテクチャにより太陽光発電へのアクセスが容易になり、ネットワークにおけるグリーンエネルギーの使用比率が大幅に向上したという。

ファーウェイのSingleRAN製品ラインの姜旭冬総裁は、APM5950のレッド・ドット賞受賞について「業界の専門家にファーウェイ製品の工業デザインと技術革新の実力を高く評価していただいた。ファーウェイは技術革新を通じて『グリーンサイト-グリーンネットワーク-グリーン運営』ソリューションを改善し続けることで、通信事業者のグリーン発展戦略を支え、グリーンで持続可能な発展を実現する」と述べた。

同社の工業デザインには、「見た目の美しさ」だけでなく、実用性にも可能な限り結合させるという、工業デザイン本来のあり方が強く意識されている特徴もある。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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