中国に帰化したイム・ヒョジュンが“母国”韓国での世界選手権出場へ、韓国メディアが警戒

Record Korea    2022年7月14日(木) 18時0分

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中国籍を取得した韓国出身のスピードスケート・ショートトラックの選手イム・ヒョジュンに、韓国メディアが警戒感を示している。写真は南寧市の地下鉄のイム・ヒョジュンの応援広告。

中国籍を取得した韓国出身のスピードスケート・ショートトラックの選手イム・ヒョジュン(林孝俊)に、韓国メディアが警戒感を示している。中国メディアの環球網が14日付で伝えた。

記事は、12日に国際スケート連盟(ISU)のウェブサイト上でイムの国籍情報が中国に変更されたことで、2026年のミラノ・コルティナ冬季五輪に中国代表として出場できるようになったと伝えた。

26歳のイムは2018年の平昌五輪に韓国代表として出場し、男子1500メートルで金メダル、男子500メートルで銅メダルを獲得、19年の世界選手権では4冠&総合優勝を達成するなど輝かしいキャリアを誇っている。

一方で、同年、練習中に人前でチームメートのズボンを脱がせたことでセクハラ告発を受け、激しいバッシングを浴びた。最終的には無罪となったが、国内で練習できる環境を失ったことから同じアジアでショートトラック強豪国の中国に帰化を申請、20年6月に正式に帰化した。

イムは中国籍取得の理由の一つに、同じく韓国内の競技環境の問題からロシアに国籍を変更し、現在は中国で指導しているビクトル・アン氏の存在があったことを挙げている。なお、国籍変更から3年間は出場資格が得られないという五輪規定により、今年2月の北京五輪では中国代表にはなれなかった。

環球網の記事はイムについて「中長距離だけでなく短距離でも競争力がある。彼が加わったことは中国の選手層に厚みをもたらし、より多くの選択肢を提供することになる。彼は最近、中国代表チームの練習に参加し、シーズン到来に備えている」と報じている。

一方、韓国・聯合ニュースは、イムが来年3月にソウルで開催される世界選手権で韓国男子ショートトラック代表に大きなプレッシャーを与える可能性があると警戒感を示した。また、ファン・デホンら韓国の有力選手に負傷やコンディション不良が相次いでいる一方、イムは気持ちも新たに新シーズンに臨もうとしていると伝えた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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