Record China 2014年6月17日(火) 3時40分
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外来語が徐々に日本語に浸透していくのは、時代の趨勢(すうせい)のようだ。これは韓国でも同様で、韓国の外来語のなかには、日本語が元になっている言葉も多い。写真は韓国にある日本語の看板。
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先日、久しぶりにファッション誌をめくり、自分が知らないカタカナ表記のオンパレードだったことに驚いた。外来語が徐々に日本語に浸透していくのは、時代の趨勢(すうせい)のようだ。
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これは韓国でも同様だ。韓国の外来語のなかには、日本語が元になっている言葉も多い。昔の名残であろう「爪切り(韓国での発音:スメキリ)」「バケツ(バケス)」「楊枝(ヨージ)」「玉ねぎ(タマネギ)」などは、年配の韓国人がよく使う。「うちのおばあちゃんがよく言ってたけど、日本語だとは知りませんでした」と話す生徒が何人もいた。
時には、「え、なんでその言葉知っているの?」とびっくりする日本語に遭遇することもある。まず、アニメや漫画に関するものだ。韓国では最近、本よりもインターネットで漫画を読む人が多くなってきた。なかでも日本の漫画の人気が高く、生徒は日本人の私よりも詳しい。まさか韓国で「ゴムゴムの〜」と聞くとは思いもしなかった。
「オタク」も韓国の日常生活でよく使われる日本語だ。日本のアニメや漫画に関心が高い証拠であろう。最近では「オドクフ」という言葉を耳にするが、韓国最大のサイト「ネイバー」によれば「『オタク』の間違い。韓国式に発音した新造語」ということである。
次に、性に関するものだ。インターネットを通じて日本の成人向けビデオが広く普及しているらしく、特に男性は女優の名前や「いや」「やめて」などの言葉に詳しいようだ。「日本は性に関して寛大な社会」と勘違いしている人も中にはいるようで、そんな時は「あくまでも作られたものだ」と力説するようにしている。
そしてなんと言ってもこの言葉。「オゲンキデスカー!」この言葉の正体は…?
実はこれ、映画「Love Letter」に登場するセリフ。この作品は、韓国で日本映画が解禁になった翌年の1999年に公開された岩井俊二監督の長編デビュー作である。公開当時には140万もの観客を動員し、ロケ地である小樽を訪れる人が急増するなど、韓国内で一大ブームを巻き起こした。
2013年には再公開されるほどいまだ熱烈なファンも多く、ある知人は10回以上も見たと話している。北海道の純白の雪景色に映る初恋の様子が、自分たちのかつての忘れられない記憶を呼び覚ますのかもしれない。最近では、同作に出演している中山美穂の離婚問題について、インターネットサイトで「『Love Letter』の主人公の中山美穂、12年目にして離婚」と報じられたことからも、この作品に対する根強い人気がうかがえる。
韓国で聞く意外な日本語。「今度はどんな言葉が聞けるだろう?」と考えると、ワクワクしてくる。(執筆/まつ・むら)
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