上海市の農村部で「故郷から離れない」高齢者ケア展開へ―中国

人民網日本語版    2022年7月6日(水) 18時20分

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上海市民政局の蒋蕊局長は「『故郷から離れない』『故郷の隣人から離れない』『故郷の方言から離れない』『故郷に抱く思いから離れない』の『4ない』スタイルの農村高齢者ケアスタイル展開を強化する」とした。

上海市民政局の蒋蕊局長は4日、「当市は今後、『故郷から離れない』、『故郷の隣人から離れない』、『故郷の方言から離れない』、『故郷に抱く思いから離れない』の『4ない』スタイルの農村高齢者ケアスタイル展開を強化する」とした。中国新聞網が伝えた。

上海市は中国で最も早い時期(1979年)に高齢化社会に突入した。戸籍人口を見ると、上海市は中国で高齢化が最も深刻な都市で、かなり早い時期から3人に1人は高齢者というレベルを超えていた。

蒋局長によると、上海は農村部の特徴に合わせて、田園地帯の互いに助け合うスタイルを採用した高齢者ケアサービスを展開し、「鎮」には「院」が、「エリア」には「所」が、「村」には「室」が、「村組」には「ポイント」があるサービスネットワークを全面的に構築する計画という。

具体的に見てみると、「鎮」には「院」があるとは、高齢者ケア機関の介護能力を強化し、各郷・鎮に施設やサービス、管理がいずれも基準に達している養老院(老人ホーム)を1カ所設置する取り組みだ。2018年と2019年の2年間に、上海市は全ての農村の高齢者施設を基準に基づいて改築した。

「エリア」には「所」があるとは、多くの行政村を「エリア」とし、農村の特色を備え、ある程度専門的で、介護や食事提供といったサービスを提供する農村のリタイヤメント・ホームを発展させる取り組みだ。蒋局長は、「松江区の幸福老人村や奉賢区の青春里、閔行区の田園介護の家などは、積極的な模索だ」と紹介した。

「村」には「室」があるとは、村級のレベルで、基準に基づいて高齢者活動ホームを建設し、高齢者関連のサービスプロジェクトの配置を強化し、高齢者ケアサービス機能を充実させる取り組みだ。

「組」には「ポイント」があるとは、村民グループを単位として、空き家を活用し、生活サポートや精神的サポート、互いに助け合うサービス機能などを備えた善隣ポイントを発展させる取り組みだ。2021年末の時点で、上海市は農村にモデルとなる善隣ポイントを累計で2810カ所設置してきた。

蒋局長によると、2035年に上海市の戸籍を持つ高齢者の数が600万人に達してピークを迎え、他の地域から来て上海市に住んでいる高齢者も100万人に達する見込みとなっている。そのため、その数に基づいて高齢者ケアに必要なベッドを21万床設置する計画という。これは市内に住む全ての高齢者の3%を占める数だ。また、介護型ベットの割合を高める計画で、近いうちにその割合は60%に達し、長期的には80%にまで高め、高齢者ケアサービスの水準を向上させたい考えだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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